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2004年04月29日
ディック・ハイマン&メリー・メイヨ『ムーン・ガス』
(VROOM SOUND VRCD-3329) http://www.vroom-sound.com/
いわゆる“モンド”な作品。
モンド系には疎い(ペリー&キングスレイ止まり)のですが、店頭でなんとなく手に取って裏ジャケットを見てみると使用楽器として「martinot」(アメリカではondes martenotをこう記述することがある)なる文字が。。。早速購入してみました。
1963年作なので、後のモンド系作品では必須のMoogはまだ発明されておらず、既存の楽器(ハモンド、テープ、パーカッション、各種電気・電子楽器等)で不思議な世界を作り上げています。
日本語ライナーノーツでもはっきりとオンド・マルトノを使用している旨が記載されており、逆に、テルミンを使用しているとは書いてありません。
聴いてみると、アルバム中4、5曲でオンド・マルトノが使われているようです。全体的な感じはジャズ・ボッサといったところ。この手のモンド作品でオンド・マルトノが使われる場合には、テルミンと音の違いがわかりにくかったりするのですが、なめらかで音域のあるポルタメントやはっきりした音程からこの楽器がオンド・マルトノであることが明らかにわかります。
オンド・マルトノを目的に聴くアルバムではありませんが、モンド系でオンド・マルトノを使ったアルバムは意外と少ない(アメリカ作品が多いのでテルミンやMoogがほとんど)ので、ひとつの使用例として面白いと思います。
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投稿者 Utayume : 2004年04月29日 23:57| 01 Ondes Martenot
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