2010年08月20日
今年5月にオペラシティで行われた『コンポージアム2010 トリスタン・ミュライユの音楽』がFM放送されます。
日本の現代音楽、およびオンド・マルトノ界(?)にとって記念すべき公演でしたので、当日行けなかったかたにも是非お聴きいただきたく思います。(とはいえ、現代音楽に慣れていないかたには辛いかもしれませんが^^;)
NHK-FM 2010年 8月22日(日) 午後6:00~午後6:50(50分)
現代の音楽 -コンポージアム2010 トリスタン・ミュライユの音楽から-(1)
猿谷紀郎 【ゲスト】原田節
「マッハ2,5~2台のオンド・マルトノのための(1971)」
トリスタン・ミュライユ作曲
(9分57秒)
(オンド・マルトノ)原田節
(オンド・マルトノ)トリスタン・ミュライユ
「空間の流れ~オンド・マルトノと小オーケストラのための
(1979)」トリスタン・ミュライユ作曲
(21分36秒)
(オンド・マルトノ)原田節
(管弦楽)新日本フィルハーモニー交響楽団
(指揮)野平一郎
~東京オペラシティ・コンサートホール:
タケミツメモリアルで収録~
<2010/5/27>
「透明な陶酔(2004)」 原田節・作曲
(5分55秒)
(オンド・マルトノ)原田節
(弦楽四重奏)モルゴーア・クァルテット
<Sonic Culture Design SCD-2436>
http://www3.nhk.or.jp/hensei/program/p/20100822/001/07-1800.html
投稿者 Utayume : 03:59 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot
2010年02月28日
しばらくブログを放置している間に3ヵ月も経ってしまいました。とりあえず生きています。 その間にもオンド・マルトノに関するいろいろなイベントがあったのですが、触れずじまいでした。 イベントに関しては、このブログの更新がない時でもGoogleカレンダーに随時追加しておりますので、ご利用いただければ幸いです。
さて、今年一番の注目と言っていいコンサートのチケットが26日から発売されています。
コンポージアム2010 現代フランスの作曲家、トリスタン・ミュライユを迎えて|東京オペラシティコンサートホール
野平一郎(指揮)
原田 節(オンド・マルトノ)*
トリスタン・ミュライユ(オンド・マルトノ)**
新日本フィルハーモニー交響楽団
- ミュライユ:2台のオンド・マルトノのための《マッハ2,5》(1971)*/**
- ミュライユ:オンド・マルトノと小オーケストラのための《空間の流れ》(1979)* [日本初演]
- ミュライユ:オーケストラのための《ゴンドワナ》(1980)[日本初演]
- ミュライユ:大オーケストラとエレクトロニクスのための《影の大地》(2003-2004)[日本初演]
素晴らしすぎます。マニアックすぎます。(笑)
自作自演の「マッハ2.5」(Mach 2,5)や「空間の流れ」(Les courants de l'espace)を生で聴く機会はこの先滅多にないと思いますので、もしちょっとでも興味がありましたら、足を運ばれたほうがよいかと思います。
蛇足ですが、「La Mandragore」も演奏すれば、のだめファンも取り込めたのに……なんて。(笑)
Murail-Memoire Erosion-Ethers-Les Courants D/Var Musidisc 2000-08-22 売り上げランキング : 261223 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
投稿者 Utayume : 07:55 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot
2009年11月24日
今年7月に行われた貴重なライブがCD化されました。
当日は残念ながら行けなかったのですが、行けなかったのが悔やまれる名演だと思います。
(おそらく)全編インプロとはいえ、各楽器に特色があり音色が豊かなことで、それほど難解な印象は受けず、インプロに馴染みのないかたにも比較的とっつきやすいような気がします。
原田さんは今までにもこのようなジャズやロックアーティストとのインプロでの共演は数多くありますが、なかなかCD化(音源化)されることはないので嬉しい発売です。
乱反射 - Nautilus Records on line shop
なお、Nautilus Recordsの直販で購入すると、アンコール曲のCD-R(1曲12分弱)がおまけにつくそうです。
投稿者 Utayume : 23:47 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot
2009年10月29日
来週末、大阪でオネゲル作曲劇的オラトリオ『火刑台上のジャンヌ・ダルク』の公演があります。
2009年11月6日(金) 19時00分(開演)
2009年11月8日(日) 14時00分(開演)
大阪音楽大学 ザ・カレッジ・オペラハウス
THE COLLEGE OPERAHOUSEオンド・マルトノ/ 久保智美
指揮/ チャン・ユンスン
合唱/ ザ・カレッジ・オペラハウス合唱団
管弦楽/ ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団
演出/ 岩田達宗
ーキャストー
石橋栄実/ジャンヌ・ダルク
川下登/ 修道士ドミニク
他
例のごとく(苦笑)、滅多に演奏されない曲です。
最近では、2006年にアルミンク指揮新日本フィルで演奏されていますが、その前の公演となると1997年まで遡らなくてはいけません。
残念ながらワタシは行けませんが、行けるかたは聴いておいて損はないと思います。
今回のオンディストは久保さんですが、オンディストが事実上原田さん1人しかいなかった頃と比べ、今は久保さんや市橋さん等「火刑台上のジャンヌ・ダルク」を弾けるような人が日本にも増えましたので、今後はこのような大曲でも演奏機会が増えることを期待しています。
投稿者 Utayume : 15:52 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot
2009年09月29日
(2009-08-11)
売り上げランキング: 61135
一体何作出るのか、ハインツ・ホリガーのケクランシリーズの新譜で、このシリーズにおいて「燃ゆる茂み」、「ファブリシウス博士」に続き3作目のオンド・マルトノ使用作品が収録されています。
「バッハの名による音楽の捧げもの」は、オンド・マルトノ、ピアノ、オルガンを含む管弦楽曲で、ケクランらしくつかみ所のない曲です。何回か聴いても記憶に残りません(笑)。とは言え、非常に美しい曲で、嫌いではありません。
オンディストは、他の2作品と同様にChristine Simoninです。
ホリガー氏には、この調子で「パルティータ」や、欲を言えば、パリ万博のための「Les Eaux Vives」といったオンド・マルトノ使用曲も録音してくれると非常に嬉しいです。
ITSでも売ってます。
Radio-Sinfonieorchester Stuttgart des SWR, Bernhard Haas, Michael Korstick, Christine Simonin & Heinz Holliger - Koechlin: Les Bandar-log, Op. 176 & Offrande Musicale Sur Le Nom de Bach, Op. 187
投稿者 Utayume : 23:16 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot
2009年08月19日
for Onde Martenot and Piano
ReR (2009-07-13)
売り上げランキング: 45734
- MESSIAEN: Louange à l'Éternité de Jésus, Infiniment lent, extatique
- DAO: Bai Tap
- MESSIAEN: Feuillets inédits. Quatre pièces restituées et éditées par Yvonne Loriod-Messiaen, Presque lent et berceur
- MESSIAEN: Feuillets inédits. Quatre pièces restituées et éditées par Yvonne Loriod-Messiaen, Lent - Modéré
- MESSIAEN: Feuillets inédits. Quatre pièces restituées et éditées par Yvonne Loriod-Messiaen, Bien modéré - Un peu plus vif - Modéré - Très lent
- MESSIAEN: Feuillets inédits. Quatre pièces restituées et éditées par Yvonne Loriod-Messiaen, Lent - Un peu plus vif - Lent
- CHARPENTIER: Suite karnatique, I. Jalavarali - II. Vagaprya - III. Nettimatti
- MESSIAEN: Vocalise-Étude, Lent, avec charme
- MURAIL: Tigres de Verre
- MESSIAEN: Louange à l'Éternité de Jésus, Extremêment lent et tendre, extatique
Nadia Ratimandresyのオンド・マルトノ演奏はリボンでの音の立ち上がりや終わりの処理やビブラートのかけかたに若干気になる部分はありますが、それはワタシの好みの問題もありますので、多くの人は楽しめるのではないかと思います。何よりこの意欲的な作品集を出したことを評価したいです。
蛇足ですが、このCD、ReRなんですね。プログレファンにはご存じの、いわゆるレコメン。オフィシャルは以下です。(大した情報はありませんが)
ReR Megacorp
iTSでも試聴及び購入可能です。
Nadia Ratsimandresy & Matteo Ramon Arevalos - Messiaen Et Autour de Messiaen for Onde Martenot and Piano
投稿者 Utayume : 13:52 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot
2009年08月18日
Jeanne Loriod / Oeuvres Pour Ondes Martenot
ここ7、8年どこでも品切れで手に入らなかったジャンヌ・ロリオのオンド・マルトノ曲集(1996年録音)が、何故かAmazon.frで在庫復活しています。Marcal Classicsで在庫放出したのでしょうか?
このCDは収録曲も演奏も、ついでにジャケットも、オンド・マルトノ曲集としてはトップレベルに素晴らしい作品ですので、是非聴いてみてください。
投稿者 Utayume : 23:36 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot
2009年07月09日
伊藤美由紀 楽器+エレクトロニクス 作品集「時の砂」Miyuki ITO five works for instruments with computer interaction The Sands of Time 伊藤美由紀 Miyuki Ito 一色香織 Kaoli Isshiki カミラ・ホイテンガ Camilla Hoitenga ALM RECORDS 2009-07-07 売り上げランキング : 65835 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ここのところサントラ等の録音が多かった原田さんの久しぶりの現代作品録音です。原田さんの録音は3曲目5分半ほどの「『心の迷路』オンド・マルトノとエレクトロニクスの為の」のみです。
伊藤美由紀氏はスペクトル楽派かどうはわかりませんが、トリスタン・ミュライユに師事していたようで、音作りも近いような気がします。
同時代のオンド・マルトノ楽曲はオンディスト作曲のものやサントラ以外はなかなか音源化されることがありませんので、非常に意味のある録音です。
ちなみに、ライナーの解説(紹介文)も原田さんが書かれています。
Towards the Universe.... ~Miyuki Ito-Composer's Life~ 〜 作曲家、伊藤美由紀の音世界 〜
投稿者 Utayume : 23:06 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot
2009年07月05日
for Onde Martenot and Piano
ReR (2009-07-13)
売り上げランキング: 45734
7/13発売予定のオンド・マルトノ曲集。ジャケット以外に情報がないので詳しい曲目はわかりませんが、ジャケットには「Works by Olivier Messiaen, N'Guyen-Thien Dao, Jacques Charpentier and Tristan Murail」となっているので、予想するにメシアンは「未刊の音楽帖」、ダオは「Bâi-Tâp」が入るような気がします。シャルパンティエとミュライユは当てはまる曲がいくつかあるので難しいところですが、「Suite Karnatique」、「Tigres de verre」あたりがありがちかも。
ダオのオンド・マルトノ曲はワタシの知る限りでは正式な録音がありません(だいぶ前に原田さんの演奏がNHK-FM「現代の音楽」で放送されましたが)ので、それだけでも快挙です。オンド・マルトノ曲集としてもメシアン以外にも多数収録している盤は久しぶりですので楽しみです。
Nadia Ratsimandresyは最近よく名前を耳にする若いオンディスト(1978年生)で今後の活躍も期待できます。YouTubeに映像もあります。
既に予約してありますので、商品が到着次第追記します。
投稿者 Utayume : 09:02 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot
2009年06月26日
ちょっと前に発見しました。
1930年代のフランスのBerthold Bartoschが製作したアニメです。
オリジナル映像ですね。
オンド・マルトノマニアのかたはご存じかもしれませんが、オネゲル作曲のこの曲ではオンド・マルトノがソロ楽器として使われています。ナクソス等からは再演CDが発売されていますが、オリジナル音源は初めて聴きました。
映像においてクレジットで「NOUVEL INSTRUMENT D'ONDES MUSICALES MARTENOT」と表示されますが、オンディストのクレジットはありません。しかし、演奏は恐らくジネット・マルトノです(ジャンヌ・ロリオの教本に初演者として記載有り)。
アニメーションはシンプルですがフランスらしく芸術的で趣があります。同時期には日本でもアニメーションは製作されていますが、それらのほとんどは子供向けで軍国主義色が濃厚ですので、どちらが良い悪いを別にして、当時も今もアニメーションに対する考え方の違いを感じさせます。
1930年代のオンド・マルトノの録音はさすがにそれほど多くありませんので、貴重です。
Naxos (2008-10-28)
売り上げランキング: 484986
投稿者 Utayume : 02:40 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot