2007年06月11日
Parallels Desktop for MacにVine Linuxをインストールした場合には、WindowsをインストールしたときのようにParallelsのウィンドウにドラッグ&ドロップとはいかないので、ファイル共有の方法を考えなくてはいけません。
てっとり早くはVineのftpサーバーを起動することですが、やはりMacらしくMacのデスクトップにボリュームをマウントするのが使いやすいかと思いますので、Netatalkをインストールします。
Netatalkはデフォルトではインストールされませんので、
#apt-get install netatalk
でインストール。
#/etc/init.d/atalk start
で、Netatalk起動です。
システム起動時にNetatalkを自動起動する場合は、
#ntsysv
を起動し、Netatalkにチェックです。
Vine Linux 3まではこれだけでMac OSでディレクトリをマウントできたのですが、Vine Linux 4ではファイアウォール(iptables)がデフォルトで起動しますので、設定を変更してNetatalkで使われるポート(AFP over TCPの548番)を通さなければいけません。
viで書き換える場合は以下のように。
# vi /etc/sysconfig/iptables-A RH-Firewall-1-INPUT -m state --state NEW -m tcp -p tcp --dport 548 -j ACCEPT
GNOMEにはGUIツールもありますので、GUIでは以下のように、「その他のポート」に追加します。
以上ができたら、Mac OS Xの[移動]メニューから[サーバーへ接続...]を選び、Vine LinuxのIPアドレスを指定すれば該当ユーザーのホームボリュームがマウントされます。
Parallelsのネットワーク設定は、「Bridged Ethernet」にした方が良いでしょう。
投稿者 Utayume : 23:30 | トラックバック (0) | Linux /Macintosh
2007年06月08日
仕事を辞めて時間ができたので、自鯖のVine Linuxを3.2から4.1にバージョンアップしました。
今までのGNOMEは自宅の液晶ディスプレイ(1600 x1200)で表示するための設定がめんどくさくてほとんどsshのみで使っていたのですが、今回再インストールしてみたら1600 x 1200でもすんなり表示できて、久しぶりにGUIで使ってみたら、かなり使いやすくなり、十分普段使いでも使用に耐えるレベルになっていると感じました。
そして、自鯖にインストールするついでに、前からやりたかったParallels Desktop for MacへもVine Linux 4.1をインストール。
特に迷うこともなく、難なくインストールできました。
↓Vine LinuxとWinを同時に起動。自己満足。
※画像クリックでリアルサイズ(1600 x 1200)で表示
Linuxの親戚とも言えるMac OS Xに改めてLinuxを入れる必要があるのか、と思われるかも知れませんが、一応Webプログラマのワタクシとしては、容易に開発環境を構築&再構築できるのは有用です。プライベートでも常用しているMac OS Xにテスト用とは言えシステムへの影響が大きいMySQLやApacheは動作させたくないですから。
Linuxの動作的には特に問題ありませんでした。というよりも、自鯖の自作キューブマシン(Celeron 2.0GHz)よりもCore 2 DuoのMacBook 2.0GHzのParallels上のVine Linuxの方が、明からに高速&快適でした。
ただ、Linux用のParallels Toolsは用意されていないので、マウスカーソルがシームレスに移動できなかったり、Mac OS Xとのファイル共有がめんどくさいのはちょっと不便。それと、シャットダウンしようとするとParallelsの描画がおかしくなり、ハングしました。Parallels Desktopのニューバージョンでは改善されていれば嬉しいです。
と思っていたら、Parallels Desktop 3.0 for Macがリリースされていました。
これまでのVine Linuxのインストール及び動作は、Parallels Desktop for Mac Build 3188でのものです。6/7リリースのBuild 4124は未インストールです。
2007/06/09 04:53追記
Parallels Desktop 3.0 for Macは予約購入済なのでインストールしてみたところ、今回リリースされたBuild 4124ではVine Linuxを正常に終了できるようになっていました。
投稿者 Utayume : 14:50 | コメント (2) | トラックバック (0) | Linux /Macintosh
2005年10月25日
php関連を再インストールしたからだと思いますが、自鯖のpearでエラーが出るようになってしまいました。
pearコマンド自体のエラーのようでpear listでもpear upgrade-allでも何でも以下のようなメッセージが出ました。
$pear list Fatal error: Cannot instantiate non-existent class: pear_command_auth-init in /usr/share/pear/PEAR/Command.php on line 271
原因は不明ですが、とりあえず解決策がpear公式サイトのここに投稿されていたので、試しにやってみたら正常動作するようになりました。
/PEAR/Command.phpの263行目を以下のように変更するだけです。
if ($entry{0} == '.' || substr($entry, -4) != '.php' || $entry == 'Common.php' || (strpos($entry,'-') !== false)) {※「 || (strpos($entry,'-') !== false)」を追加
正常動作したところで、pearのバージョンを見てみると、
$ pear list Installed packages, channel pear.php.net: ========================================= Package Version State Archive_Tar 1.1 stable Auth 1.2.3 stable Auth_HTTP 2.1.6 stable Auth_SASL 1.0.1 stable Console_Getopt 1.2 stable DB 1.7.6 stable HTML_Common 1.2.2 stable HTML_Menu 2.1.1 stable HTML_QuickForm 3.2.5 stable HTML_Template_IT 1.1 stable Mail 1.1.9 stable Mail_Mime 1.3.1 stable Net_SMTP 1.2.7 stable Net_Socket 1.0.6 stable Net_UserAgent_Detect 2.0.1 stable PEAR 1.3.6 stable PEAR_Info 1.6.0 stable PHPUnit 1.3.1 stable XML_RPC 1.4.0 stable XML_RSS 0.9.2 stable XML_Tree 1.1 stable
pearをアップグレードしてみると、現バージョンは
$ pear list Installed packages, channel pear.php.net: ========================================= Package Version State Archive_Tar 1.3.1 stable Auth 1.2.3 stable Auth_HTTP 2.1.6 stable Auth_SASL 1.0.1 stable Console_Getopt 1.2 stable DB 1.7.6 stable HTML_Common 1.2.2 stable HTML_Menu 2.1.1 stable HTML_QuickForm 3.2.5 stable HTML_Template_IT 1.1.1 stable Mail 1.1.9 stable Mail_Mime 1.3.1 stable Net_SMTP 1.2.7 stable Net_Socket 1.0.6 stable Net_UserAgent_Detect 2.1.0 stable PEAR 1.4.2 stable PEAR_Info 1.6.0 stable PHPUnit 1.3.1 stable XML_RPC 1.4.4 stable XML_RSS 0.9.2 stable XML_Tree 1.1 stable
現バージョンの1.4.2ではCommand.phpのソースが変更になっているので、1.3.6(あるいはその近辺のバージョン)にのみ発生する現象かもしれません。
投稿者 Utayume : 19:43 | トラックバック (1) | 05 Work(Perl, PHP, etc) /Linux
2005年09月20日
9/18にVine Linux 3.2がリリースされました。
Vine Linux 3.0/3.1 をお使いの方には特別な事情がない限り Vine Linux 3.2 へのアップグレードを推奨いたします。 3.2 では一部のパッケージのバージョンが上がっており、 3.0/3.1 のパッケージに含まれる問題が修正されています。 また、今後の 3.x 向けの errata は 3.2 の環境を前提に行なっています。
3.1からのアップグレードは、 /etc/apt/sources.listの記述を3.2用に書き換え、
# apt-get update
# apt-get dist-upgrade
さらに、/etc/lilo.confを新しいkernel用に書き換えて再起動です。
カーネルのアップグレードに関しては以下を参照。
ウチのVine LinuxマシンもSSH経由で(マシンは部屋にあるけどモニタは繋いでいないので)アップグレードしました。少なくともウチの環境では特に不具合とかはなさそう(X関連は上記のとおりモニタを繋ぐのがめんどくさいので未確認)。
PPC版はkernel-2.6(Vine Linux 4.0)までアップグレードされないらしいです。(-->Vine Linux PPC Edition Information)
各パッケージのバージョンは、ここでおおざっぱに知ることができます。
Firefoxがデフォルトでインストールされるようになったようですね。
投稿者 Utayume : 11:34 | トラックバック (0) | Linux
2005年03月15日
このエントリーのポイントはMTPaginateのエラーの原因と、Vine Linuxでのphp.iniの設定です。
php化が一通りできたところで、カテゴリーページの分割をしたくなりました。
そもそもこのカテゴリーページってデフォルトだと例え1000エントリーあっても1ページで表示してしまうのはおかしな仕様であり、ページ分割は本来MT自体に備わっているべきもっとも基本的な機能のひとつだと思います。
で、そのページ分割するには現状ではMTPaginateというプラグインを使うのが一番手っ取り早いらしく(詳しいやり方などは他のページを見てください)、わたしもやってみたところ、簡単なはずなのに以下のエラーが出てしまいます。
Smarty error: [in mt:35 line 125]: syntax error: unrecognized tag 'MTPaginate' (Smarty_Compiler.class.php, line 556)
いろいろ調べてみると、MTPaginateはMTをダイナミックページ生成設定にしていると使えないことがわかりました。まんまとこのMTの設定を「アーカイブのみダイナミック」にしていました。
ここで問題になるのが、先日発覚したスタティックなページの文字化け。ひとまずそのまま「すべてスタティック」に戻して再構築してみたら、phpの拡張子のページは全て文字化けしました。予想通りですが。^^;
ふと思いたって、ワタクシが普段使っている他の二つのホスティングサーバーとうちのVineのphp.iniを比べてみると、Vineのphp.iniはmbstringを中心に他のふたつとかなり異なっていることに気付きました。
Vineは意図があってそうしているのだとは思いますが、互換性のため、他のホスティングサーバーと同じような設定にしてみたところ、スタティックなページでも文字化けが解消されました。
php.iniの変更した部分は以下。丸括弧内はVineのphp5でのデフォルト設定です。
//---------------------------------------------------
default_charset: no value ("Shift_JIS")
output_handler: no value (mb_output_handler)
mbstring.detect_order: no value (auto)
mbstring.encoding_translation: Off (On)
mbstring.http_input: Pass (auto)
mbstring.http_output: Pass (SJIS)
mbstring.internal_encoding: Off (On)
//---------------------------------------------------
念のため書いておくと、「no value」というのは明示的に設定がされていないということであり、該当行を削除するかコメントアウトすれば大丈夫です。
以上で、phpも正常表示され、ページの分割も可能になりました。めでたしめでたし。
投稿者 Utayume : 17:47 | トラックバック (1) | 04 Blog /Linux
2005年03月14日
今日の11:00頃から帰宅した10:30頃まで12時間近く。
11:00頃に職場からブログチェックをしようと思ったらhttpで接続できなくて、sshでログインしようとしても入れず。あ~、これは落ちてるな、と、もどかしい思いを感じながら仕事してました。
落ちていた間にアクセスされた方にはご迷惑をおかけしました。m(_ _)m
クラックされたか心配だったので、急いで帰宅して、再起動後一通りログをチェックしてみるものの、それらしき形跡は見つからず。
MTをphp化したことで負荷が高まったのかもしれません。セレ466MHzのRAM192MBで運用するのもそろそろ限界かな。新しいサーバマシンを買おうかと思いはじめました。ここはひとつ、Mac miniかな、とか。(笑)
昨日php化して2004年の月別アーカイブの表示ができないと書きましたが、httpdのログを見てみると、
/diary/archives/2004.jpg/04/14_0128.php
というファイルへのアクセスがあることがわかりました。(もちろん「File does not exist」)
しかし、
/diary/archives/2004.jpg
というファイルは確かに存在するのです。なんだか怪しかったので、ダメもとで「2004.jpg」を「2004newyear.jpg」にリネームしてみました(MTのエントリーの該当箇所も修正)。
そうしたら、なんと、2004年の月別アーカイブも正常に表示できるようになりました。
う~む、摩訶不思議。
画像のファイル名はあんまり単純なものじゃない方がよさそう。
投稿者 Utayume : 22:53 | トラックバック (0) | 04 Blog /Linux
2005年01月25日
ITmediaニュース:福岡大のNTPサーバがアクセス集中で悲鳴
PCなどの時刻合わせに使われているNTP(Network Time Protocol)サーバの草分け、福岡大学の「clock.nc.fukuoka-u.ac.jp」へのアクセスが増え過ぎてしまい、管理者を悩ませているという。
900件/秒という問い合わせが来ているらしいです。
問題は市販のルーターなどがデフォルトで福岡大を指していたり、ネットワークやLinuxの入門書などでとりあえずの設定例として紹介されているからだと思われます。
NTPサーバなどいくらでもあるので、たいした精度も必要としない家庭用ルータやパソコン、自鯖などは接続プロバイダのNTPサーバや一般公開されているサーバを利用すべきでしょう。
下手に福岡大を指すよりも、ネットワーク的に近い利用しているプロバイダのサーバの方がディレイが少なく精度も高くなります。
で、ウチのVineの設定を見直してみたら、
time.asia.apple.com
を指していました。^^;
いえ、これでもいいのですが、あくまでこのサーバはMac OS Xユーザー向けのサーバなのでLinuxで使うのはどうかと思い直し、USENのNTPサーバである
ntp01.usen.ad.jp
ntp02.usen.ad.jp
ntp03.usen.ad.jp
に設定し直しました。
もし、NTPサーバを設定する必要があり、どこを設定していいかわからない場合、
の中に自分で使用しているプロバイダがあれば、そこを使用し、なければ(あるいはよくわからないならば)
asia.pool.ntp.org
pool.ntp.org
(公式サイト)
あたりを指定しておくと良いと思います。
投稿者 Utayume : 13:27 | トラックバック (0) | Linux
2004年12月21日
先週、aol.comドメインのユーザーからftpに対して約10分間で624件のアクセスがありました。ありそうなユーザー名をかたっぱしから試しているようで、「mysql」、「webmaster」、「test」、「user」、「work」、「a」、「b」、「tmp」、「web」、「nobody」、「guest」、「apache」等のユーザー名で50通りほどログインを試みていました。こんな露骨なアクセスはウチでは初めてのような気がします。
ウザイです。
こんなとき、一番簡単で効果的な方法は、ftpのポートをデフォルトの21番から変更する。
Vineのデフォルトpfoftpの設定ファイルは /etc/pfoftpd.conf です。
ユーザーはわたし一人なのでこれでも全くモンダイナシ。
ちなみに、ftpへのanonymousログインはできません。sshもポートを変更しています。telnetは動作させていません。postfix等のMTAも動作させていません。
実のところ、それならばレンタルサーバーで十分なのですよね。もともとblogのような普通のWebサーバーとして使うつもりはなく、身内で巨大ファイルをやり取りするために立てたサーバーなのです。だからアクセス数が増えてくると逆に困ったりして。^^;
そんなこんなで、実は、少なくともこのblogだけはレンタルサーバーに移動しようかと思っていたりします。(引っ越しがめんどくさいので実行には至っていませんが)
サーバー管理にかける時間的余裕も無くなってきているわたしでした。TT
投稿者 Utayume : 11:22 | トラックバック (0) | Linux
2004年11月26日
Intel版はもちろんですが、PPC版の3.1もFTPサイトにアップされています。
「Vine Linux 3.0 をお使いの方はアップグ レードすることをお薦めします。」とのことです。
また、本日から市販ディストリビューションであるVine Linux 3.1CRも発売されていますから、これからLinuxを使ってみたいと思っているかたは購入してみるといいかもしれません。
3.0 から 3.1 へのアップグレードについて/etc/apt/sources.list 内の 3.0 の記述を 3.1 に変更し、 以下を実行することで 3.1 へアップグレードすることができます。
[参考: Vine Linux 3.1 用 sources.list]# apt-get update
# apt-get dist-upgrade
ということで3.1にアップしてみました。
ウチの環境では「apt-get dist-upgrade」だけでは依存関係のエラーが出てインストールが完了できなかったので、調べてみたところ、以前rpmでインストールした古いパッケージが原因とわかって、問題なさそうなので「apt-get -f dist-upgrade」で強制インストールしました。
アップグレード完了後も今のところ問題なさそう。
投稿者 Utayume : 14:14 | トラックバック (0) | Linux
2004年11月08日
今日Apacheのアクセスログを確認したら、1日で通常なら1週間分のファイル容量がありました。なんじゃこれ、と思って確認してみると、Gaobotに感染したWin機からのアタックが膨大に増えていることがわかりました。
ログの記録はこんな感じです。
SEARCH /\x90\x02\xb1\x02\xb1\x02\xb1\x02\xb1\x02\xb1
(中略)
\x90\x90\x90\x90\x90\x90\x90\x90\x90\x90\x90
Apacheのステータスコードは414(Request-URI Too Long)を返しています。
この1行が32KBほどあり、それがアクセスログを肥大化させている原因でした。
昨日で40件、今日朝方までに既に30件あります。
このアタックは以前から数日に1回とか低頻度では来ていたので、初めて見たときに調べてみたら、IISの脆弱性を狙ったGaobotによるアクセスで、Linuxには直接は関係ないと放置していたのですが、ここにきて無視できないアクセス数になってきました。
とりあえず、このLinuxにとっては意味のないアクセスログを記録しない方法が以下に載っていますので、参考までに挙げておきます。
株式会社 ネットスパイス : SEARCHメソッドの不正ログ対策
Gaobotについては以下。
IIS等を狙ったウイルスですが、感染するのはWindows 2000, Windows NT, Windows XPです。ご注意ください。
投稿者 Utayume : 12:49 | トラックバック (0) | Linux