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2004年08月15日
8/15用エントリー
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
権利とは、それを行使しなければ剥奪される恐れを有している。平和と自由は不断の努力によって守っていかなければならないもの。
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「平和に生きる権利 El Derecho De Vivir En Paz」 by ビクトル・ハラ Victor Jara
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最近、日本人によくカバーされているチリのシンガーソングライターによる曲で、ベトナム戦争に対する反戦歌ですが、「戦前」とも呼べる今の日本だからこそ説得力を持つ曲です。
ビクトル・ハラは政治犯としてコンサート中に捕らえられ、二度とギターを弾けないように両腕を潰されて殺されたとききます。
そんな時代が日本にも、いや世界に再び来ることのないように。。。
この曲は私の知る限りでは、ソウル・フラワー・ユニオン、大熊亘(シカラムータ)、大友良英(グラウンド・ゼロ)、林栄一がカバーしていますが、おすすめはソウル・フラワー・ユニオン。中川の訳詩も良いです。
前述したカバーは歌詞のないジャズ系のものが多いですが、歌がなくても素晴らしい曲なので是非聴いてみてください。
林栄一×板橋文夫で出したCD『Live at Shinjuku PIT INN』に入っているバージョン(←リンク先のDiscographyで試聴可能)も泣けますよ。
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参考リンク:
歌手ビクトル・ハラについて
関係ないけど、昔はソウル・フラワーの中川って好きじゃなかったんですよね。説教くさくて暑苦しくて(笑)。でも最近は彼のやりたいこととか、行動に共感できるようになりました。
投稿者 Utayume : 2004年08月15日 23:15| 02 Music /Misc
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トラックバック時刻: 2004年08月16日 00:02
コメント
憲法前文、今の子ども達にとっては、社会のテストのための暗記の対象でしかないかもしれないけど、僕が中学生の時、初めて読んで心がふるえたのを覚えています。
僕が教師という仕事をしている、その原点とも言える憲法前文…
思わず反応しました。
ビクトル・ハラのこと、初めて知りました。
早速カバーなど聞いてみたいです。
またtonetalkで報告します。
日本でも多くの良心的な人たちが時の権力によって、命を奪われました。
今が戦前であるという認識、その通りだと思います。
日の丸・君が代に反対しただけで、処分する都道府県もあります。
日本国憲法の精神を大切にしたいものです。
投稿者 Haru : 2004年08月16日 00:00
教師をしている原点が憲法前文というのはとっても素敵なことで、それこそこの憲法の精神であると思います。
あらためて読んでも、本当に誇り高い文章ですよね。この精神を今後も生かしていかなければと思います。
「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起こることのないやうに」
投稿者 うた夢 : 2004年08月16日 02:33