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2005年02月26日
『WISH ウィッシュ/夢がかなう時』(1995)
Three Wishes [SOUNDTRACK] Cynthia Millar Amazon.com |
以前から探していたCDで、先日Amazon.comの中古でゲットしました。売値は1.79ドルで送料が5.49ドル^^;。アメリカなので送料が安くて助かりました。ヨーロッパだと送料だけで10ユーロ以上かかります。
さてこのCDは95年公開の『WISH ウィッシュ/夢がかなう時』(原題"Three Wishes")という映画のサントラでして、何故探していたかというと、お察しの通り、オンド・マルトノが使われているからです。オンド・マルトノが使われた映画のサントラは他にも多数あるわけですが、このサントラの音楽はオンディスト(オンド・マルトノ奏者)として著名なシンシア・ミラーが担当しているというところが重要なのです。
シンシア・ミラーは主にハリウッド映画界で活躍しているオンディスト兼作曲家で、海外映画のサントラ中にオンド・マルトノの音を聴いたら、ほとんどはシンシア・ミラーだと思ってもいいぐらい多数の録音があります。ここ十数年は去年亡くなったエルマー・バーンスタインと仕事をすることが多く、サントラ作曲についてはE・バーンスタインの下で研鑽を積んだと思われます。ちなみにオンド・マルトノはもちろんジャンヌ・ロリオ門下です。
肝心の内容ですが、エルマー・バーンスタイン作品に非常に近いです。と言っても、オーケストラアレンジとしてバーンスタインの名前も記載されています。よく言えば聴きやすい、悪く言えばサントラくさい曲の数々です。
意外に思ったのは、オンド・マルトノがそれほど前面に出ていない、ということです。もちろんオンド・マルトノがメロディーを引っぱったりすることは多いのですが、その比重は他の楽器と大して変わらず、ずーっとソロをとり続けるという場面はありません。あくまでオーケストラの中のひとつの楽器というような位置づけです。
このように自然にオーケストラの中にとけこめるというのは他の電子楽器では不可能であり、オンド・マルトノだからこそ可能なことなのだと実感しました。
なお、シンシア・ミラーについては、以前のエントリーにも書いていますのでお読みください。
投稿者 Utayume : 2005年02月26日 09:03| 01 Ondes Martenot
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