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2006年06月17日
オンド・マルトノを探せ@武満徹展
「武満徹 ─ Visions in Time」展|東京オペラシティアートギャラリー
武満徹展(6/18で終了)に行きました。
武満徹作の絵画などもわずかにありましたが、展示品のほとんどは武満と同時代で交流のあった美術家の作品や武満に捧げられた作品が展示されています。ワタクシは武満を語れるほど多くの作品を聴いているわけでもありませんし、美術に対しても明るくないのでこの展示会についての解説や論評は避けます。ただ、武満作品に感じられる視覚的イメージは、こうした人的交流や武満自身の興味からわき出たものであることを改めて感じました。
さて、ワタクシが武満徹展へ行ったひとつの目的は、オンド・マルトノに関する何らかの展示品がないだろうか、という、ちょっと外道な理由があったのでした。
ワタクシが発見しただけでも以下の展示品がありました。
●1984年「今日の音楽(MUSIC TODAY)・12」ポスター&プログラム
武満徹によって企画されていた新しい音楽を紹介するコンサートシリーズ「今日の音楽」の1984年は、ジャンヌ・ロリオ オンド・マルトノ六重奏団が招聘されメシアンの「美しき水の祭典」等が演奏されています。今のところ「美しき水の祭典」が六重奏で全曲演奏されたのはこの時だけと思われますから、今では伝説的なコンサートです。
この時のプログラムは、当時実際にお聴きになったATmarkさんのサイトで見ることができます。(ワタクシも以前コピーをいただきました。その節はありがとうございました)
●『未来への遺産』の直筆譜面
『未来への遺産』については以前ここに書いていますが、その譜面が1ページだけ展示されていました。しかも、ちゃんと「ondes martenot」とパートの記載があり、実際にオンド・マルトノの音が演奏される部分でした。
日本のオンド・マルトノの黎明を垣間見たようでちょっと感動。
という2点だけでしたが、この2点だけでも武満徹は日本のオンド・マルトノの歩みにも欠かせない人物であったことを実感しました。
投稿者 Utayume : 2006年06月17日 22:19| 01 Ondes Martenot
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コメント
武満の愛用品が展示されていたガラスケースの中に、トゥランガリラのLPがありましたよね。
『未来への遺産』の楽譜は注意して見たのに、オンド・マルトノのパートは見つけられなかった。なぜだー。
投稿者 きむさと : 2006年06月25日 21:00
>きむさとさん
日曜日に行けたのですね。よかった。
あー、確かにノヴェンバー・ステップスとカップリングの小沢盤が置いてありましたね。
オンド・マルトノパートを見つけられず残念でした。
投稿者 うた夢 : 2006年06月26日 08:46