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2006年06月19日
映像の世界とオンド・マルトノ
2006年6月17日(土) 16:00〜17:30
朝日カルチャーセンター『映像の世界とオンド・マルトノ』
講師:原田 節
@新宿住友ビル7階朝日カルチャーセンター
受講者は15人ぐらいだったと思います。その内半数近くはお馴染みの面々。(笑)
事前の講義内容予定どおり、過去の映画等のどんな作品でオンド・マルトノが使われていたか、実際の映像やCDを流しながら説明されました。
そこで挙がっていたのは、
・『ヘッドライト』(アンリ・ヴェルヌイユ監督、ジョゼフ・コスマ音楽)
・『夜の門』(マルセル・カルネ監督、ジョゼフ・コスマ音楽)
・『狼は天使の匂い』(ルネ・クレマン監督、フランシス・レイ音楽)
・『ファントマ』シリーズ(アンドレ・ユヌベル監督、ミシェル・マーニュ音楽)
・『アラビアのロレンス』(デヴィッド・リーン監督、モーリス・ジャール音楽)
・『インドへの道』(デヴィッド・リーン監督、モーリス・ジャール音楽)
・『ゴーストバスターズ』(アイヴァン・ライトマン監督、エルマー・バーンスタイン音楽)
等々
その後その中から原田さんのオンド・マルトノと大矢素子さんのピアノにより、
・『ヘッドライト』のテーマ
・『狼は天使の匂い』のテーマ
が演奏されました。
『ヘッドライト』のテーマは映画で使われたオンド・マルトノとしてはもっとも印象に残る曲であると思っていただけに、生で聴けて感涙でした。ピアノ伴奏であることから実際の映画での演奏よりは軽めの演奏でした。
原田さんによると、映画での演奏は誰が弾いているのか明らかになっていないが、年代的なものと演奏を考慮すると恐らくジネット・マルトノではないか、とのお話を聞けたのも収穫でした。
その後、主に最近の原田さんのお仕事から、
・東京バレエ団『M』(黛敏郎音楽)
・『アークザラッド 精霊の黄昏』
・『びんちょうタン』(岩崎琢音楽)
・『姑獲鳥の夏』(実相時昭雄監督、池辺晋一郎音楽)
・『赤い橋の下のぬるい水』(今村昌平監督、池辺晋一郎音楽)
・『パルムの樹』(なかむらたかし監督、ハラダ タカシ音楽)
等が紹介され、その中から、『アークザラッド 精霊の黄昏』のテーマソングである「星の記憶」(ハラダ タカシ作曲)が演奏されました。「星の記憶」はゲーム中で流れるということとサントラCDでは原田さん参加はこの1曲だけということもあり、オンド・マルトノファンでも聴いたことのない方が多いかと思うのですが、個人的には原田さん参加の歌ものとしては最高傑作と思っています。
CDでは河井英里さん(※)によって歌われますが、今回はおそらくCDと同じカラオケを使い、ボーカル部分を生で原田さんが演奏するという、事実上の二重奏で、これも感涙の演奏。
以上、実演は3曲のみでしたが、その演奏は非常に充実していました。講義の内容はワタクシとしてはほとんどは既知のものでしたが、クラシック以外のオンド・マルトノをご存じない方には参考になったと思います。
オリジナル・サウンドトラック「姑獲鳥の夏」 池辺晋一郎 サントラ by G-Tools |
アニメーション「びんちょうタン」サウンドトラック TVサントラ by G-Tools |
アークザラッド 精霊の黄昏 オリジナルゲームサウンドトラック ゲーム・ミュージック by G-Tools |
パルムの樹 ― オリジナル・サウンドトラック PALME Symphony サントラ 新居昭乃 with ハラダタカシ ハラダタカシ by G-Tools |
パルムの樹 ミニサウンドトラック PALME songs ハラダタカシ 新居昭乃 新居昭乃 保刈久明 by G-Tools |
(※)河井英里さんは、ずいぶん前に「ワーズワースの庭」というテレビ番組のテーマソングを歌われていたのが印象深いのですが、最近はアニメ『ARIA The ANIMATION』のこれも印象的な挿入歌や、アニメ『うたわれるもの』ED等のアニメ関連でよく耳にします。
投稿者 Utayume : 2006年06月19日 20:23| 01 Ondes Martenot
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