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2006年10月03日
『無線と実験』オンド・マルトゥノを聞く(演奏:本荘玲子)
『無線と実験』昭和35(1960)年8月号付録
フィルム・レコード(MLP-6)
フランスの電子楽器
オンド・マルトゥノを聞く
NHKにて演奏・録音
演奏:本荘玲子
去年ヤフオクで初めてその存在を知ったものの落札できなかったソノシートが、数日前に奇跡的に再出品されたので入札して落札。500円でした。(安すぎ!)
雑誌が雑誌なので音楽的云々よりは音色の多彩さの紹介に重点を置いているようで、内容的には今となってはそれほど面白くはありませんでした。
具体的には、昔のニュース映画のような感じで、「メインスピーカーだけの音」、「メタルスピーカーだけの音」、「パルムスピーカーだけの音」、「メインとメタルスピーカーを合わせて」、「メインとパルムスピーカーを合わせて」、「3つのスピーカーを合わせて、ビブラートをかけて」をそれぞれサン=サーンスの「白鳥」の最初の2小節のみ演奏。続いて「リボンを使って低音より高音までをスライド」、「鍵盤での演奏」、「リボンでの演奏」、「水の流れのような効果音」、「変調ボタンを使って」、短いフレーズを演奏。
最後にもう一度サン=サーンスの「白鳥」を4小節分演奏。
という感じです。収録時間約4分30秒。
まともに曲が演奏されていないのは非常に残念ですが、1960年という一般にオンド・マルトノが知られるようになった時期の、日本初のオンディストと言える本荘玲子さんの数少ない演奏が聴けるという意味では、資料的には非常に価値の高いものだと思われます。
投稿者 Utayume : 2006年10月03日 00:33| 01 Ondes Martenot
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コメント
お久しぶりです。
池袋のコミカレでご一緒した者です。
私は、60年安保の時代に定期購読をしていた『無線と実験』で、このソノシートを聴きました。何が録音されていたのか忘れてしまいましたが、それを聴いてただただ早春のキラキラ流れる小川を思った事だけは今でも忘れません。
いつか機会がありましたらぜひ聴かせてください。
投稿者 FM : 2006年10月29日 20:33
>FMさん
ご無沙汰しております。
このソノシートを発売当時にお聴きになっていたとはさすがです。現在のFMさんのお仕事も納得できるエピソードですね。
オンド・マルトノの録音すらほとんどなかったこの時代に、これを聴いたとしたら、ワタシはどう思ったでしょうか。やっぱりFMさんと同じように「早春のキラキラ流れる小川を思った」ような気がします。素敵ですね。
投稿者 うた夢 : 2006年10月30日 15:51