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2008年04月14日

準・メルクル&N響『トゥランガリラ交響曲』

今更この話題に触れるのも気が引けるのですが、一応書いておきます。

個人的には、怪しさや艶めかしさはあまり感じられなかったものの、非常に軽快で、吉松隆氏の言葉を借りるならばロック的で、万人に受け入れられやすい良い演奏だったと思います。最近の『トゥランガリラ交響曲』の公演では2006年のカンブルラン&読響の演奏に次ぐワタシ好みの演奏でした。
この曲を生で聴いた場合には意外とオンド・マルトノが控えめに演奏されることが多いのですが、今回の演奏では終始はっきりと聞き取れるくらいフィーチャーされていたのも良いです。原田さんはメシアン本人から「恐れずオーケストラを支配することを強調され」たと語っています(オンド・マルトノ友の会会報6号)。まさにオンド・マルトノがオケを包み込むような演奏だったと思います。


参考までにN響による『トゥランガリラ交響曲』は今まで以下のような公演があります。(間違っていたらごめんなさい)

1962.07.04 - 小澤征爾、イヴォンヌ・ロリオ、本荘玲子(日本初演)
1985.03.27 - 外山雄三、高橋アキ、原田節
1985.03.28 - 外山雄三、高橋アキ、原田節
1988.09.08 - エサ=ペッカ・サロネン、ポール・クロスリー、原田節
1988.09.09 - エサ=ペッカ・サロネン、ポール・クロスリー、原田節
1998.04.08 - シャルル・デュトワ、ピエール=ロラン・エマール、原田節
1998.04.09 - シャルル・デュトワ、ピエール=ロラン・エマール、原田節

1985年の原田さんのデビュー(恐らく東京交響楽団の『トゥランガリラ交響曲』公演)以来、比較的頻繁に演奏されていることがわかります。そして、面白いことにここ20年は10年おきに演奏されています。次にN響が公演するのはたぶん2018年です。(笑)

さて、今年はこのN響の公演を皮切りに、『トゥランガリラ交響曲』公演が現在判明しているだけであと3回(4公演)あります。

07/12 準・メルクル、PMFオーケストラ、ピエール=ロラン・エマール、原田節(札幌コンサートホール Kitara)
07/13 準・メルクル、PMFオーケストラ、ピエール=ロラン・エマール、原田節(札幌芸術の森・野外ステージ)
07/18 井上道義、九州交響楽団、野平一郎、原田節(アクロス福岡シンフォニーホール)
10/14 イラン・ヴォルコフ、東京都交響楽団、児玉桃、原田節(サントリーホール)

1年にこれだけの公演があるのはメシアンイヤーに相応しくかつてないことですから、お聞き逃しのないように。
特に7/13は非常に珍しい野外公演ですし、7/18はオンド・マルトノ協奏曲である原田さん作の「薄暮、光たゆたふ時」も演奏されるので外せないところです。

投稿者 Utayume : 2008年04月14日 15:43| 01 Ondes Martenot

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