2004年05月18日
KOECHLIN : Le Docteur Fabricius
CHARLES KOECHLIN "Le Docteur Fabricius op.202/Vers la Voute etoilee op.129"
Radio-Sinfonieorchester Stuttgart
Christine Simonin, Ondes Martenot
Heinz Hollinger, Conductor
(haenssler CLASSIC CD 93.106) http://www.haenssler-classic.de/
聴いたことない曲だなぁと思って手に取ったら、オンド・マルトノを使っている。しかも、なんと世界初演。
去年オンド・マルトノを含む管弦楽曲である『燃える茂み』でクリアーな演奏を聴かせたハンスラー・クラシックがまたやってくれました。
かなり地味です。聴く分には難解とは思いませんが、捕らえどころがないです。いや、否定的な意味ではなく、それがケクランらしさで、わたしは結構好きなんですが。
ケクランを聴いていると、深い森に迷い込んだような気になるのですが、この2曲とも更にうっそうとした森で、霧が出ているような感じ。
CDの表記では2曲ともオンド・マルトノが使われているように思えますが、聴いてみると2曲目の「Le Docteur Fabricius」だけのようです。
その曲ですが、ソリストとしてオンド・マルトノの記述はあるものの、これまたそれほど派手な演奏はありません。一番オンド・マルトノがフィーチャーされているのはM-13の「La Nature, la Vie, l'Espoir」以降でこれらも遠くから鳴っているようなゆるやかなソロです(録音が悪いというわけではありません。念のため)。深い霧のなかからオンド・マルトノが静かに現れる様はそれはそれで美しいです。こういう表現が可能なのもオンド・マルトノならではだと思います。
ケクランファンは必聴ですね。
ここで試聴できます。
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投稿者 Utayume : 2004年05月18日 23:56| 01 Ondes Martenot
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