2007年01月21日
いよいよ今週はミョンフン&東フィルの『トゥランガリラ交響曲』ですが、公演に先立ち、東フィルのサイトに原田節さんのインタビューが掲載されています。
動画も交え、オンド・マルトノについて非常にわかりやすく解説されていますので、必見です。ちなみに、二つある内の最初の動画は、『トゥランガリラ交響曲』第6楽章の一節です。
東京フィルハーモニー交響楽団:2007年定期演奏会特別インタビュー第1弾
オンド・マルトノ奏者 原田節 氏
オンド・マルトノの魅力に迫る!
オンド・マルトノは、決して現在の電子楽器へ至る一過程の楽器なのではなく、それで既に完成された一個の楽器であるということを理解して欲しいと思います。
ついでに、もう一つおまけ情報。
現在NHK教育テレビで放映中のNHK高校講座「日本史」のOP&EDテーマが、原田さんの弾く「SCHERZO DU BOUTON 蕾のスケルツォ」(斎藤毅作曲)です。
ぶつぶつ編集されていて使用時間も短いので、原田さんには著作権料は入っていないに違いない。(^^;
この曲は原田さんのCD『湖を渡る風 ~オンド・マルトノの幻想的世界』あるいは 『RÊVE 夢』に収録されています。
湖を渡る風 ~オンド・マルトノの幻想的世界 / 原田節 原田節 酒井敏彦 大沢浄 ビクターエンタテインメント 1991-09-04 by G-Tools |
投稿者 Utayume : 23:41 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot
2006年12月24日
2006年12月23日(土) 20:00~ @大泉学園 in F
『神楽』
足立宗亮(g、vo)
原田節(オンド・マルトノ、pf、synth、g、vo)
星衛(vc、篠笛)
9月に続き、2度目のライブです。
前回は足立色が強かったような気がしましたが、今回は3人の個性が程よく出ていて、グループとしてまとまってきているように見受けられました。
プログレ度濃厚です。
原田さんによると、このグループは今後も続けていきたいとのことですので、今後の進化も楽しみです。
原田さんのオンド・マルトノは、今回も"musique de chambre"。加えて、実験的な試みとして、シンセにはATmarkさんが製作されたトゥッシュユニットを使用され、シンセでもオンド・マルトノと同じように演奏されていました。このトゥッシュユニットは、ATmarkさんがもう随分前から試作を重ねていただけに、かなり出来もよく、原田さんの演奏を聴く限りでは既に実用に耐えるレベルだと思われました。
こちらも今後の発展を期待したいと思います。
投稿者 Utayume : 03:45 | コメント (2) | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot
2006年12月18日
2006年12月15日(金)@サントリーホール
読売日本交響楽団 第455回定期演奏会
指揮:シルヴァン・カンブルラン
ピアノ:ロジェ・ムラロ
オンド・マルトノ:原田 節
■メシアン『トゥランガリラ交響曲』
トゥランガリラの公演は、去年の都響以来久しぶりです。(1年程度で「久しぶり」と言えるのは戦後の作品としてはすごいことです。それだけスタンダードな曲として定着してきているということでしょう)
そして、読響としては78年にボド指揮での公演(オンド・マルトノは本荘玲子さん)以来、約30年ぶりの公演です。
今回は(も)サントリーホールのRA席(ステージ向かって右のオンド・マルトノ後方)をキープ。この席は音のバランスはあまり良くありませんが、オケ全体が見渡せて、どのパートでも楽しめます。
さて今回のトゥランガリラは、結果的にはものすごく素晴らしい演奏だったと思います。
特筆すべきは弦の音の厚みと軽さ。相反するようですが、これがいい意味で野蛮で重厚なものとしていました。これはメシアンはもちろん現代音楽に精通したカンブルランの手腕のなせる業だと思いました。この曲の本来持っている色彩感には多少乏しいかもしれませんが、一風変わった名演と言えると思います。
座席の位置からピアノとオンド・マルトノはあまり聞こえなかったのは残念でしたが、バランスのよい席で聴けばより感動的だったと思わされます。
しかし、残念だったのは客の入りが6割程度だったこと。もったいないことです。
関係ないけど、次の日(土曜日)のサントリーホールはのだ○の収録でR☆Sオケが演奏したそうです。友人がエキストラとして行っていました。(笑)
来月は東フィルですよ。
投稿者 Utayume : 12:59 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot
2006年11月30日
asahi.com:「ウルトラマン」「帝都物語」の実相寺昭雄さん死去 - おくやみ
テレビの「ウルトラマン」シリーズの演出や映画「帝都物語」などで知られた映画監督の実相寺昭雄(じっそうじ・あきお)さんが29日深夜、死去した。69歳だった。
またひとり、オンド・マルトノに関わりの深いかたがお亡くなりになってしまいました。
「D坂の殺人事件」、「姑獲鳥の夏」では共に池辺晋一郎氏の作曲により、原田節氏の弾くオンド・マルトノが印象深い作品でした。
ご冥福をお祈りいたします。
オリジナル・サウンドトラック「姑獲鳥の夏」 池辺晋一郎 サントラ by G-Tools |
投稿者 Utayume : 13:17 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot
2006年11月22日
Von Mozart Bis Messiaen / Hanover Girls Choir, Ndr Philharmonic Orchestra
輸入盤 CD
発売日: 2006/11/18
レーベル: Ars Musici
規格品番: AM14052
『ハノーファー少女合唱団 ~モーツァルトからメシアンまで』
【曲目】
モーツァルト: 「魔笛」より 「まもなく夜明けを告げる太陽が」
シューベルト: セレナーデ
モーツァルト: アリア 「どうしてあなたが忘れられるでしょうか?…心配しなくともよいのです、愛する人よ」 K.505 ブラームス: アヴェ・マリア
ノーノ: Djamila Boupacha
メシアン: 神の現存の3つの小典礼歌
【演奏】
ハノーファー少女合唱団&北ドイツ放送フィル
【録音】
2003年9月19日(ライブ録音) ハノーファー,北ドイツ放送ゼントザール
『小典礼』のソリストの記載は以下。
Klavier: Markus Becker
Ondes Martenot: Christine Rohan
『小典礼』の録音としてはエラートのナガノ以来10年ぶりぐらいかな?
ただし、このCDの録音はちょっと特殊で、通常女声合唱で歌われるところに少女合唱を採用しています。
オンド・マルトノはクリスティーヌ・ロアン(公式サイト→Les ondes MARTENOT avec Christine ROHAN)、美人さんです。(笑)
少女合唱ということで期待して聴いてみたのですが、思ったほど違和感なく普通でした。もっと若々しさというか清楚さを期待していました……まぁ、悪くはないですが。
オンド・マルトノの響きもちょっと重くて、あまりワタクシの好みではないかなぁ。
現在入手できる『小典礼』のCDはあまりないので、1500円以下と安いことですし、聴いたことがなければ買ってみるとよいかもしれません。最初は難解に感じるかもしれませんが、クセになる曲です。
CD全体としてはとても面白いと思います。
投稿者 Utayume : 12:10 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot
2006年10月23日
『オンド・マルトゥノのための音楽』
(日本コロムビア OS-3383)
ジャーヌ・ロリオ/マルトゥノ独奏と監修
- オリヴィエ・メシアン:オンド・マルトゥノ六重奏のための美しい水の祭典
- ダリュス・ミヨー:オンド・マルトゥノとピアノのための組曲
- ジャック・シャルパンティエ:オンド・マルトゥノと打楽器のためのラリータ
先日ヤフオクでゲットしました。落札価格は1000円。
エラート原盤、日本コロムビア発売の国内盤です。エラート原盤ということで、以前入手した米盤と同じ音源。
録音日の記載はありませんが、「63・8」と発売月らしき記載があるので、少なくとも国内発売は1963年前後だと思われます。
内容はもちろん素晴らしい。
何故いまだにCD化されていないのか謎です。
ジャンヌ・ロリオによるジョリヴェ:オンド・マルトノ協奏曲がCD化された今となっては、重要音源で未CD化なのは、この録音とN響『トゥランガリラ交響曲』日本初演ぐらいか。
他にもエラートには未CD化のオンド・マルトノ音源が多数あるので、CD化を切望します。
投稿者 Utayume : 12:36 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot
2006年10月12日
第732回 サントリー定期シリーズ
2007年1月23日(火) 19:00@サントリーホール
第27回 東京オペラシティ定期シリーズ
2007年1月24日(水) 19:00@東京オペラシティ コンサートホール
東京フィルハーモニー交響楽団
指揮:チョン・ミョンフン
オンドマルトノ:原田 節
ピアノ:横山幸雄
本日より東京フィルフレンズ会員(入会無料)向け優先発売開始。
先ほど電話で購入しました。サントリーホールは2階ステージ横を指定。原田さんの演奏がよく見えそうな位置です。オペラシティは1階中央やや後ろ。
しかし4枚で3万6千円は高いなぁ。(泣)
今までに「トゥランガリラ」は10回以上行っていますが、その中でも一番高いような……。
『トゥランガリラ交響曲』は東フィルの前に、今年12月に読響でも演奏されます。個人的には読響のロジェ・ムラロが楽しみ。
投稿者 Utayume : 13:58 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot
2006年10月03日
『無線と実験』昭和35(1960)年8月号付録
フィルム・レコード(MLP-6)
フランスの電子楽器
オンド・マルトゥノを聞く
NHKにて演奏・録音
演奏:本荘玲子
去年ヤフオクで初めてその存在を知ったものの落札できなかったソノシートが、数日前に奇跡的に再出品されたので入札して落札。500円でした。(安すぎ!)
雑誌が雑誌なので音楽的云々よりは音色の多彩さの紹介に重点を置いているようで、内容的には今となってはそれほど面白くはありませんでした。
具体的には、昔のニュース映画のような感じで、「メインスピーカーだけの音」、「メタルスピーカーだけの音」、「パルムスピーカーだけの音」、「メインとメタルスピーカーを合わせて」、「メインとパルムスピーカーを合わせて」、「3つのスピーカーを合わせて、ビブラートをかけて」をそれぞれサン=サーンスの「白鳥」の最初の2小節のみ演奏。続いて「リボンを使って低音より高音までをスライド」、「鍵盤での演奏」、「リボンでの演奏」、「水の流れのような効果音」、「変調ボタンを使って」、短いフレーズを演奏。
最後にもう一度サン=サーンスの「白鳥」を4小節分演奏。
という感じです。収録時間約4分30秒。
まともに曲が演奏されていないのは非常に残念ですが、1960年という一般にオンド・マルトノが知られるようになった時期の、日本初のオンディストと言える本荘玲子さんの数少ない演奏が聴けるという意味では、資料的には非常に価値の高いものだと思われます。
投稿者 Utayume : 00:33 | コメント (2) | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot
2006年09月23日
2006年9月23日(土) 20:00~ @大泉学園 in F
『神楽』
足立宗亮(g、vo)、原田節(オンド・マルトノ、他の装置)、星衛(vc、笛)
写真ではパルムとメタリックしかわかりませんが、左側に原田氏、その前に足立氏、右側に星氏がいらっしゃいます。
前のエントリーではインプロかもと書きましたが、実際に演奏された曲はほとんどは足立氏のオリジナル曲。それに加えて、ビートルズの「Strawberry Fields Forever」と言った超メジャーな曲や、果ては原田さんがお好きだというビージーズやサードイヤーバンドの『Macbeth』からの曲(「Fleance」だったかな)等かなり趣味に走った選曲でした。
原田さんの「他の装置」とは、シンセ、太鼓、エレキ・ギター(よく見えませんでしたが、たぶんレスポール)。エレキを弾く原田さん(しかもストラップを使い立って弾いた)はかなり激レアかと。(笑)
原田さんの使用オンド・マルトノは、珍しく"musique de chambre"でした。(狭いから?)
原田さんはまたもや勢い余ってELPの『タルカス』を弾き出したり、ご本人が一番楽しそうな感じでした。
次があるのかわかりませんが、またやって欲しいと思います。
投稿者 Utayume : 23:25 | コメント (2) | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot
2006年09月22日
2006年9月23日(土) 20:00~ @大泉学園 in F
『神楽』
足立宗亮(g、vo)、原田節(オンド・マルトノ、他の装置)、星衛(vc、笛)
原田さんがオンド・マルトノで出演されますが、共演者と場所柄、クラシックではなくインプロ中心になるかと思われます。原田さんのインプロは去年の竹田賢一氏らとの府中市美術館以来かな?
ギターは足立兄弟のかたですね。
「神楽」というグループ名らしきものが付いていますが、これがパーマネントなグループなのかは不明。原田さんの「他の装置」っていうのも謎。(笑)
いろいろな意味で楽しみです。
あ、in Fは狭いので、行かれるかたは予約しておいたほうが良いですよ。
投稿者 Utayume : 12:40 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot