2008年10月14日
本日10月14日はオンド・マルトノ発明者モリス・マルトノの誕生日です。生誕110年ということになります。こんなにも素晴らしく、魅力の尽きない楽器を発明してくれたことに感謝します。
言うまでもなくメシアン生誕100年でもある今年、おそらく日本では本年最後の『トゥランガリラ交響曲』の公演がありました。
東京都交響楽団 第668回定期演奏会 Bシリーズ @サントリーホール
指揮:イラン・ヴォルコフ
ピアノ:児玉桃
オンドマルトノ:原田節
最近の演奏の傾向かもしれませんが、テンポはやや早く、メリハリの効いてパーカッシブな、ワタシ好みの演奏でした。児玉桃さんの弾くトゥランガリラは5年ほど前に名フィルでも聴いていますが、その時よりもダイナミックな演奏になっていたと思います。
原田さんの演奏は言うまでもなく。
オンド・マルトノと言うとポルタメントばかりが注目されがちですが、トゥランガリラにおいてはそれよりもビブラートが重要であり(特に6楽章)、原田さんのビブラートは本当に神業です。
再び、こんなにも素晴らしい演奏に出会わせたくれた、モリス・マルトノとオリヴィエ・メシアンに感謝する1日でした。
投稿者 Utayume : 22:55 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot
2008年10月10日
eyeVio: メシアン生誕100年_原田節(オンド・マルトノ)
オンド・マルトノの演奏風景はありませんが、原田さんがメシアンとの想い出を語っています。
10分弱あります。
投稿者 Utayume : 17:29 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot
2008年10月03日
メシアン、オリヴィエ(1908-1992) ( Olivier Messiaen ) / 管弦楽作品ボックス カンブルラン&SWR南西ドイツ放送響(8CD)
昨日に引き続き、メシアンBOX。
メシアン生誕100年の今年は各社からメシアンBOXが発売(あるいは発売予定)されている訳ですが、そのどれもが過去の音源の寄せ集めで、今までにメシアンを多く聴いてきた人にとってはあまり購入意欲の湧かないものばかりですが、Hansslerから発売予定のこのボックスセットは収録音源のほとんどが初出音源であることから、他社のBOXとは一線を画しています。
中でも注目すべきは今年2月に収録されたという『トゥランガリラ交響曲』でしょう。
カンブルランの『トゥランガリラ交響曲』というと、一昨年読響により演奏されたのが記憶に新しいところですが、個人的には2006年のこの演奏はここ数年の『トゥランガリラ交響曲』の演奏では最も印象に残っている演奏ですので、BOXに収録されている演奏にも期待しております。
惜しむらくは、このBOXには『小典礼』が入っていないことですね。
投稿者 Utayume : 08:53 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot
2008年10月02日
メシアン、オリヴィエ(1908-1992) ( Olivier Messiaen ) / コンプリート・エディション(32CD)
32枚組ということで、確かにコンプリートと言ってもいいかもしれません。
特筆すべきは6台のオンド・マルトノのための「美しき水の祭典」(「美しい水の祭典」、Fête des belles eaux)が収録されると記載されている点です。ただ、気になるのはこれがいつの録音かということで、ワタシの知る限りではグラモフォンにはこの録音はないはずなので、既発売の録音だとすれば、AdèsかREMの録音でしょう。できれば未CD化のAdèsか、新録音であることを期待しています。(個人的にはEratoの録音が好きですが)
それ以外にも「トゥランガリラ交響曲」はもちろん、「神の現存の3つの小典礼」、長大なオペラ「アッシジの聖フランチェスコ」をといったメシアンのオンド・マルトノ使用曲では重要な作品を網羅して1万円ちょっとという価格は驚嘆です。
(10/4追記)
HMVの商品ページが更新されて収録曲の記載がやや詳しくなっていました。
それによると、「美しき水の祭典」は「フランス・ユニバーサル音源」と記載されているので、Adès原盤の可能性が高いです。1980年頃の録音です。
投稿者 Utayume : 04:30 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot
2008年08月13日
去年、三井のリハウスのCMで使われた中川俊郎作曲、原田節オンド・マルトノによるCM曲がiTSで発売されていました。
中川俊郎 With 原田節 - CM中川 - 青空の記憶 (三井のリハウス'07~)
最近のCM曲とかつての名曲を選曲したもののようです。中川氏は昔からオンド・マルトノを頻繁に使用しており、同アルバムでは上記リハウスCM以外にも、「MEMORY (サントリーウーロン茶'91)」と「茜のテーマ (タケダ・ハイシーL他)」でも原田さんのオンド・マルトノが聴けます。
以前は三井のリハウスのサイトで実際のCM映像と共に、CMを元にした30分程度のWebオリジナルドラマ(もちろん山下リオ主演で、BGMとしてこの曲も使用)も公開されていたのですが、現在は新しいCMになってなくなっちゃったみたいです。
しかし「青空の記憶」はなかなかの名曲。ただ残念なのは、時間が短いことと、エンディングが適当(?)なことですね。(たぶんCM曲として録音したためにこれだけしか録音していないのだとは思いますが)
同アルバムでは、サキタハジメ(ミュージカルソウ奏者。正しい表記はサキタハヂメです)の「優しき勇者達」もオススメです。
投稿者 Utayume : 06:40 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot
2008年08月08日
以前から噂は耳していたエラートの『Marcel LANDOWSKI Edition』が発売されていました。
9枚組ボックスで、以前それぞれが単品でCD化されていましたが、現在ではどれも全く手に入らなくなっていたので待望の発売です。
ランドウスキはオンド・マルトノを多用したことで知られており、このボックスセットにおいても、9枚中5枚でオンド・マルトノを使用した楽曲を聴くことができます。
しかし何と言っても重要なのは、1枚目に収録の『オンド・マルトノ、弦楽、打楽器のための協奏曲』でしょう。オンド・マルトノ協奏曲としては、ジョリヴェのものに次ぐ大切な楽曲となっています。実はジョリヴェの『オンド・マルトノ協奏曲』よりも録音が多かったりもします(私の知る限り3種類)。
一家に1セットは置いておきたいボックスです。
あ、曲は全体的に地味ですよ。(笑)
ランドウスキには、2台オンド・マルトノ、2台シンセサイザー、テープを使った『Les Hauts de Hurlevent』という素敵な楽曲もあるのですが、このCDには収録されていません。(このCDに収録)
CD1
Piano Concerto No.2
Concerto for Ondes Martenot, string orchestra and percussion★
Concerto for trumpet and electroacoustic instruments
CD2
Symphony No.1 “Jean de la Peur”
Symphony No.3 “Des Espaces”
Symphony No.4CD3
Symphony No.2CD4
Le Fantome de l’Opera (excerpts)CD5
Un Enfant appelle
La PrisonCD6
La Vieille Maison★CD7
Messe de l’Aurore★
4 Pieces for trumpet and organCD8-9
Le Fou★★はオンド・マルトノ使用楽曲
投稿者 Utayume : 23:14 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot
2008年07月14日
2008年7月12日(土) 公園通りクラシックスオンド・マルトノ:久保智美
ピアノ:一ノ瀬トニカ
ヴォーカル:鈴木千香子
パーカッション:浅野信子1. 妖精の距離(武満)[om, pf]
2. 月の典礼(ミカエル)[om]
3. 牝羊の踊り(オネゲル)[om, pf]
4. 組曲〜オンド・マルトノとピアノのための(ミヨー)[om, pf]
5. PRANA(一ノ瀬トニカ)[om, vo]
6. 組曲「カルナティック」〜Jalavarali〜(一ノ瀬トニカ)[om]
7. 美しかったすべてほ花びらに埋めつくして…(一ノ瀬トニカ)[om, pf, perc]
8. improvisation [om, pf]
(ec) 呪文〜像が象徴となるために(ジョリヴェ)[om]
7/12、13は札幌で北海道初演となる『トゥランガリラ交響曲』があったのです。特に13日は非常に珍しい野外公演です。実はチケットは取っていたものの、交通と宿泊を確保できず(もちろん大金を出せば行けますが)、北海道行きは断念しました。
そんな訳で、幸いにして久保さんのライブには行くことができたのでした。
一ノ瀬トニカさん作以外の演奏曲は全てオンド・マルトノ奏者にとってはトップレベルに重要なレパートリーで、それに加えて現代日本人作曲家作品というオンド・マルトノの過去と現在を聴くことのできる、よいプログラムだったと思います。
思えばアンコールの「呪文」は、2001年にワタシも出演した某発表会で、フランスに行く前の久保さんが演奏した曲でした。ワタシはオンド・マルトノ演奏に関しては停滞してしまっているなぁと思うのでした。
タイトルに「vol.1」と付いているということは、ライブシリーズとして続くのでしょうか? 「vol.2」も期待しています。
※ちなみに上の写真はiPhone 3Gで撮影。歴代のW-ZERO3シリーズ(WILLCOM 03除く)よりは上だと思います
投稿者 Utayume : 19:45 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot
2008年07月10日
[HMV] Aix-en-Provence Festival
エクサン・プロヴァンス国際音楽祭ライヴ録音集(6CD)
またまたすごい音源が出るようです。
1949年ボストンの世界初演に続き、翌年1950年に晴れて地元のフランスでデゾルミエール指揮フランス国立放送管弦楽団、ピアノ イヴォンヌ・ロリオ、オンド・マルトノ ジネット・マルトノにより演奏されたものです。
これが無事発売されるなら、公に発売された全曲録音としては最も古い録音になると思います。
後は世界初演の全曲録音(存在するのなら)と、以前LPで発売されていた日本初演のCD化を期待したいところ。
投稿者 Utayume : 09:06 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot
2008年07月09日
SIREN: New Translation 特典 サイレン サウンドコレクションCD付き ソニー・コンピュータエンタテインメント 2008-07-24 売り上げランキング : 23 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
7/24発売のPLAYSTATION3用ゲームソフト『SIREN®: New Translation』でオンド・マルトノを聴くことができます。音楽は『カフカ 田舎医者』の音楽も担当した冷水ひとみさん、オンド・マルトノは、同じく『カフカ 田舎医者』でも演奏していた市橋若菜さんです。
PS3は持っていないので買うつもりはなかったのですが、予約限定特典で『SIREN サウンドコレクションCD』が付いているというので、思わずAmazonで予約してしまいました。8曲収録されているようですが、オンド・マルトノは1曲だけかな?
公式サイトのBGMでも聴くことができます。メロがオンド・マルトノで、バックの怖いボーカルはホーミー?
投稿者 Utayume : 23:47 | コメント (2) | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot
2008年06月17日
YouTube - Sextuor d'ondes Martenot - pièce d'Olivier Messiaen
これはすばらしい。初めて見ました。
ジャンヌ・ロリオ オンド・マルトノ六重奏団によるメシアンの「美しき水の祭典」(「美しい水の祭典」Fête des belles eaux)の一部です。もし全曲あるのなら是非見てみたいです。
その後もう一つ追加されていました。
YouTube - Sextuor d'ondes Martenot - L'Eau (1) (d'Olivier Messiaen)
ちなみに、最初のSextuor d'ondes Martenot - pièce d'Olivier Messiaenは『美しき水の祭典』の3曲目「Les fusées」で、追加されたSextuor d'ondes Martenot - L'Eau (1) (d'Olivier Messiaen)は2曲目の「L'Eau」です。
もっとアップしてー!
投稿者 Utayume : 21:45 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot