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2006年05月24日

紹介し忘れていましたが、『タンゴ・レッスン』のサントラが廉価盤で発売(おそらく期間限定)されていますので、せっかくなのでご紹介。

「タンゴ・レッスン」オリジナル・サウンドトラック「タンゴ・レッスン」オリジナル・サウンドトラック
サントラ

by G-Tools
4.RED, YELLOW, BLUE
Composed by: Sally Potter
With the participation of: Fred Frith

Ondes Martenot, Cristal Bachet: Thomas Bloch
Guitars & Bass Guitar: Fred Frith

比較的ヒットしたサリー・ポッター監督の映画サントラです。このサントラにもオンド・マルトノが使われています。サントラ中数曲でThomas Blochの参加曲があり、その内の上記1曲のみ「Ondes Martenot」のクレジットがあります。ただ、SE的な曲なのでオンド・マルトノを目的に聴いてもよくわからないかも知れません。


ついでに、去年日本公開されたサリー・ポッター監督の映画サントラ(原題"YES")も同じようなメンバーで録音されており、12曲目「SWEET」と15曲目「FAWN」にオンド・マルトノのクレジットがあります。「FAWN」だけはオンド・マルトノであることがはっきりわかるような美しい曲です。

「愛をつづる詩」~オリジナル・サウンドトラック「愛をつづる詩」~オリジナル・サウンドトラック
サントラ ウアクチ アレクセーエフ(ドミートリ)

by G-Tools

サントラとしては個人的にはどちらもあんまり面白くないかな^^; フレッド・フリスのギターなどは「らしさ」を感じますが、それら曲自体を目的に聴くアルバムではなく、あくまで映画を見た後で回想しながら聴くようなアルバムだと思います。

投稿者 Utayume : 08:32 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot

2006年05月09日

フランクフルト通信 : 第9回定期演奏会(ムゼウムス・コンツェルト)演奏会 1、モーツァルト『ティートの慈悲』公演 8
フランクフルト通信 : 音楽アカデミー、第9回定期演奏会 2

コントラバス奏者の野田一郎さんのブログです。
近々『トゥランガリラ交響曲』を演奏されるようで、その際お会いになったヴァレリー・アルトマン=クラヴリーさんとオンド・マルトノについて、写真と共にお書きになっています。
ヴァレリー・アルトマン=クラヴリーさんは、RADIOHEADとの共演等、世界で活発に活動されているオンディストのひとりです。


ヴァレリー・アルトマン=クラヴリーさんのオンド・マルトノは、ヤノフスキ盤の『トゥランガリラ交響曲』で。ワタクシは比較的好きな録音です。

メシアン : トゥーランガリーラ交響曲
フランス国立フィルハーモニー管弦楽団 クラベリー(バレリー・ハルトマン) ムラーロ(ロジャー) メシアン ヤノフスキ(マレク) ルトスワフスキ
BMG JAPAN (1995/12/16)
売り上げランキング: 141,460

投稿者 Utayume : 11:32 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot

2006年04月27日

Claude-Samuel Lévine, compositeur et interprête aux Ondes Martenot - Google Video(9分40秒)

Lévineさんのヲタっぷり炸裂の映像ですね。
メシアンの『小典礼』やテルミン版のマルティヌー『幻想曲』などというレアな映像もありますが、それぞれ断片なので全曲を見てみたいです。
いや、それより最もレアなのはジャンヌ・ロリオ四重奏団の映像でしょう。時間にして10秒程度ですが、ワタクシは泣けました。もっと見せろー!
Ondeaの初期バージョンの演奏風景も映っています。


Olivier Messiaen : feuillet inédits, pour Ondes Martenot et Piano - Google Video(11分34秒)

メシアン『未刊の音楽帖〜オンド・マルトノとピアノのための4つの作品』全曲です。
原田さんの演奏に比べると面白みに欠けますが、貴重な映像です。


どちらもおそらくLévineさん本人がアップしていますね。しかも映像の編集もご本人がやっていると思われ。(笑)

投稿者 Utayume : 23:28 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot

2006年04月09日

いつの間にかCD再発(初CD化?再々発?)されていました。
オンド・マルトノ好きなら、『アラビアのロレンス』と共にまず押さえておきたい、モーリス・ジャール作曲による必聴のサントラです。
オンド・マルトノ演奏はシンシア・ミラー、およびジャンヌ・ロリオ!

A Passage to India
A Passage to India
posted with amazlet on 06.04.09
Maurice Jarre & Royal Philharmonic Orchestra
Capitol (2006/03/21)

サントラってすぐに店頭からなくなってしまいますから、見たときに買った方がいいですよー。

↓これは『アラビアのロレンス』。

Lawrence of ArabiaLawrence of Arabia
Maurice Jarre
by G-Tools

投稿者 Utayume : 09:03 | コメント (2) | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot

2006年04月01日

もうひとつオンド・マルトノネタ
5月に以下のようなCDが発売になるようです。


7611745061879.jpgHonegger:
Le Cantique Des Cantiques/ Tourniaire, Guillaume

--> @TOWER.JP
--> HMV.co.jp

2曲目「ラジオ・パノラミック」と3曲目『バレエ音楽「雅歌」』ではJacques Tchamkertenがオンド・マルトノを弾いているようで、どちらも聴いたことがない曲ですので楽しみです。

投稿者 Utayume : 10:30 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot

060329ghostbusters.jpgElmer Bernstein
Ghostbusters : Limited Collector's Edition

--> @TOWER.JP
--> Varese Sarabande Product Details

タワーレコードにて、輸入盤CD1枚なのに、なんと5千円!
『ゴーストバスターズ』のサントラと言うと、大ヒットしたレイパーカーJr.の曲を含むサントラが有名で、ブックオフにでも行けば100円ぐらいで売っていそうなのに、5千円も出して(本当はタワーのポイント使ったけど)買ってしまいました。
というのもこのサントラはスコア版であり、歌ものは入っていません。全てエルマー・バーンスタイン作曲のオーケストレーションのサントラなのです。

そして、もっとも重要なのが、『ゴーストバスターズ』のサントラにはオンド・マルトノが使われているということ。

以前のエントリー
でも書きましたが、2004年に惜しくも亡くなったエルマー・バーンスタインはハリウッド映画音楽界ではモーリス・ジャールと同じくオンド・マルトノを多用しています。ジャールが最近はオンド・マルトノをあまり使わなくなったのに対し、バーンスタインは最近のサントラにおいてもオンド・マルトノを使用しています。
おそらくそのきっかけとなったのが、このサントラであり、オンディスト兼作曲家であるシンシア・ミラーとの出会いだったと思われます。

Music Composed and Conducted by Elmer Bernstein
Orchestrations by Peter Bernstein and David Spear
Perfomed by The Hollywood Studio Symphony
Ondes Martenot: Cynthia Millar

上記のようにオンド・マルトノのみ奏者の記載があり、ソロ楽器としての地位を与えられています。
前述のように『ゴーストバスターズ』のサントラと言うと、80年代ちっくな軽薄な音楽と思われるかもしれませんが、スコア版ではバーンスタインらしく非常に華麗なオーケストレーションが中心になっています。そこにからむオンド・マルトノは非常に美しく、彩りを添えます。

上記Varese Sarabande公式サイトでは数曲試聴ができますので、是非聴いていただきたいと思います。

Amazonで購入できる以下の通常のサントラでも、「Main Title Theme」と「Dana's Theme」でオンド・マルトノが聴けます。

GhostbustersGhostbusters
Various

by G-Tools

投稿者 Utayume : 10:15 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot

2006年03月31日

しまった! 不覚でした。
『びんちょうタン』は去年から放映を楽しみにしていたものの、1話を見逃してしまったので、CSで放送されるを待とうと思って、いまだに1回も見ていないままなのです。
アニメ関連ブログで『びんちょうタン』のサントラでオンド・マルトノが使われているというのを見かけ、原田さんに確認するのも何なので、とりあえず半信半疑に買ってみることにしました。

開封してライナーを見てみると、
「Ondes Martenot:原田節」
と記載あり。ぐはっ。

作曲は岩崎琢。『R.O.D.』は覚えていましたが、Wikipediaを見てみると、『The Soul Taker』もそうだったのね。概してアクションものが多いようなので、『びんちょうタン』というほのぼの系は今までからすると異色です。しかし、芸大作曲科卒なんですね。ならば、クラシック畑出身ということでオンド・マルトノを使ったことも、この音作りも納得できるかも。

サントラ全体としては、ほとんどが生楽器を使った室内楽曲で、到底アニメのサントラとは思えないぐらい質の高い作品です。

KENBAN Harmonica & Toy Piano: 岩崎琢
Piano, Synthesizer & Computer: 岩崎琢

Strings: 竹内純 Strings
Flute: 旭孝
Oboe: 庄司さとし、浦丈彦
Clarinet: 星野正、本木瑞香
Acoustic Guitar・Ukulele・Mandolin・Bouzouki: 田代耕一郎
Ondes Martenot: 原田節

実はライナーには「Ondew Martenot」と記載されています。思いっきりミスタイプな誤植。(笑)

特にわかりやすい形でオンド・マルトノが使われているのが以下。
1曲目「Nostalgia」。フルートによる導入からオンド・マルトノが終始メロディを牽引します。アコースティックで非常に美しい楽曲。1曲目から期待させてくれます。
4曲目「小さな幸せ」。主にオンド・マルトノとピアノのデュオで、時折弦楽器も使われます。オンド・マルトノ楽曲と言ってもいいくらいにオンド・マルトノメイン。
7曲目「空の上」。メタリックスピーカー煌めきからメロディはほとんどオンド・マルトノ。リズムは打ち込みっぽい。
13曲目「夢」。ちょっとコミカルな曲でメロディをオンド・マルトノがリード。リズムは打ち込み。
20曲目「冬の夜」。バックで『トゥランガリラ交響曲』6楽章ばりの白玉ロングトーン。
21曲目「Winter Steps」。エレクトロニクス的な曲。オンド・マルトノ(シンセかも?)も電子楽器っぽい響き。

他の楽曲にもオンド・マルトノは使われています。
オンド・マルトノがアニメサントラで使われたのは『パルムの樹』以来だと思われ、今回は既にアニメファンにも評価が高いテレビアニメ作品なだけに、オンド・マルトノがアニメファンにも知られるきっかけになるかもしれません。
アニメ製作のアルケミストは元々エロゲーがメインの典型的な萌えアニメではありますが、アニメファンはもちろん、クラシックファンにもおすすめできるサントラです(最後のOP&ED2曲は別)。

テレビで聴いていればサントラを買う前から絶対気がついたんだけどなー。

アニメーション「びんちょうタン」サウンドトラック
TVサントラ
ジェネオン エンタテインメント (2006/03/24)

【追記】
以下のBuyer's Reviewでもオンド・マルトノについてちょっと触れています。
@TOWER.JP Buyer's Review - アニメーション「びんちょうタン」サウンドトラック / Original TV Soundtrack

投稿者 Utayume : 18:23 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot /08 Manga&Anime

2006年03月14日

チケットはまだ発売されていないようですが、以下のページにプログラムが掲載されています。

読売日本交響楽団[定期演奏会]
読売日本交響楽団[シーズン・プログラム]

第455回定期演奏会
2006年 12月15日(金) 午後7時開演 サントリーホール
指揮=シルヴァン・カンブルラン
ピアノ=ロジェ・ムラロ
オンド・マルトノ=原田 節
メシアン:トゥーランガリラ交響曲

原田さんはもちろん、ピアノもメシアン弾きとして有名なロジェ・ムラロ(Roger Murano、ムラーノ、ミュラロ、ミュラーロ。ヤノフスキ指揮フランス国立フィルで録音あり)ですから期待できます。

こちらは来年ですが、

東京フィルハーモニー交響楽団

第732回定期演奏会(サントリー定期シリーズ)
2007年1月23日(火) 19:00 サントリーホール
指揮:チョン・ミョンフン
オンドマルトノ:ハラダ タカシ
ピアノ:横山幸雄

ワイン通(笑)横山氏と原田さんは98年に東京シティフィルの同じく『トゥランガリラ交響曲』で共演あり。(ワタクシは聴いていません)
1回券の発売は「【1回券】 10/10(火)最優先  10/12(木)優先  10/19(木)一般」
東フィルチケット代高っ!ミョンフン価格か。

自分の備忘録としてのエントリーでした。

Jeanne Loriod, Myung-Whun Chung, Orchestre de l'Opera Bastille & Yvonne Loriod - Messiaen: Turangalila Symphony Jeanne Loriod, Myung-Whun Chung, Orchestre de l'Opera Bastille & Yvonne Loriod - Messiaen: Turangalila Symphony

投稿者 Utayume : 00:45 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot

2006年03月08日

Internet Archive: Details: Takashi Harada: A Recital for Ondes Martenot & Piano at Other Minds 8, 2002

すごいよー。上記ページで原田節さんの演奏が公開中。しかもmp3とwavファイルですよ。
公開されているのは以下の8曲。日本語で書いてみました。

オンド・マルトノとピアノのためのリサイタル
ジャンヌ・ロリオ(1928-2001)の思い出に捧げる
原田節(ハラダ タカシ), オンド・マルトノ
櫻澤弘子, ピアノ

  1. アンドレ・ジョリヴェ:三つの詩曲~オンド・マルトノとピアノのための (1935) 西海岸初演
  2. 原田節:金の毒~オンドとピアノのための (2001) 米国初演
  3. 原田節:Untitled 1~六台のオンドのための (1996) 米国初演
  4. 原田節:九月の旅 (1995-96) 米国初演
  5. 池辺晋一郎:熱伝導率~オンド・マルトノ独奏のための (1995) 米国初演
  6. オリヴィエ・メシアン:未刊の音楽帖~オンド・マルトノとピアノのための四つの作品 (不明、イヴォンヌ・ロリオによる編纂、1999) 米国初演
  7. ダリウス・ミヨー:組曲~オンド・マルトノとピアノのための (1932) サンフランシスコ初演
  8. 武満徹、編曲 原田節:妖精の距離 (1949) 米国初演

中でも貴重なのは、今まで原田さんによる録音がなかったジョリヴェの「三つの詩曲」とミヨーの「組曲」。「組曲」は原田さんのファーストアルバムである『湖を渡る風』にも収録されていますが、あちらは弦楽四重奏による豪華なアレンジとなっており、素朴なオリジナル編曲であるオンド・マルトノとピアノとによる録音はありませんでした。この2曲はどんなオンディストにとっても重要なレパートリーですから非常に勉強になります。

というように、原田さんの音源だけでもすごいのですですが、他にもチュードアのケージやら、ヴァレーズやら、はてはストラヴィンスキーのリハーサル音源やらびっくりするようなものが公開されています。現代音楽好きにはたまりません。

※この音源については原田節さんご本人に確認済みです。是非みなさんに聴いてもらってくださいとのことです。

投稿者 Utayume : 17:30 | コメント (2) | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot

2006年03月05日

NHK特集で70年代に放映された『未来への遺産』が、無料ストリーミング放送であるGyaOで全編放映されています。内容的にも今観ても興味深く美しい映像ではありますが、ワタクシとしてはその音楽に一番注目したいところです。
なぜなら、その音楽は武満徹作曲、岩城宏之指揮NHK交響楽団&MUSICA VIVA、そして、オンド・マルトノを本荘玲子さんが弾かれているからです。
NHK特集という何万人(何百万人?)もの視聴者を持つ番組でオンド・マルトノが使われ、それだけまとまった人数がオンド・マルトノを耳にしたというのは、おそらく日本のオンド・マルトノの歴史にとっては初めてのことであったと思われます。また後に日本の作曲家がオンド・マルトノの曲を多数作曲したり、NHKで池辺晋一郎氏がオンド・マルトノを頻繁に取り上げたりする先駆とも言えます。

番組テーマ音楽からオンド・マルトノだとはっきりわかります。観て(聴いて)みてください。

しかし、GyaOはWindows ME以上&IEでしか動作しないのがゴルァ(怒)!

↓一応サントラがAmazonで注文できますが、だいぶ前に発売されたCDなので今でも本当に買えるかは不明。注文してみてください。

武満徹:未来への遺産武満徹:未来への遺産
NHK交響楽団 武満徹 岩城宏之

by G-Tools

投稿者 Utayume : 23:44 | コメント (2) | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot

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