2005年03月16日
平 義久さん(たいら・よしひさ=作曲家、仏エコール・ノルマル音楽院教授)が13日、肺炎で死去、67歳。葬儀は近親者のみで行い、後日、しのぶ会と追悼演奏会をフランスなどで催す予定。
ジョリヴェ、デュティーユ、メシアン等に学び、フランスらしい作風で、オンド・マルトノ楽曲も作曲されていました。残念です。
ちなみに、フランスでの表記は「Yoshihisa Taïra」です。
投稿者 Utayume : 15:15 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot
2005年03月12日
(innocent records FBI102-105, 2002年リリース)
以前から欲しかったものの、売っているのを見たことがなくて(いや、ユニオンとかマメにチェックしていれば見つかったのでしょうが、最近はユニオンにもあまり行かないので)、入手できていませんでしたが、先日Webで買えるところがないかな?と調べてみたら、HMVで購入できることがわかり、注文しました。
Festival Beyond Innocenceは神戸のジーベックホールで1996年から始まったイベントで後述の曲目を見ていただければわかるように、日本はおろか世界の名だたるインプロヴァイザーが競演する即興音楽を主とするイベントです(内橋和久さんが企画?)。ワタクシは実際に行ったことがないので会場の雰囲気とかはわからないのですが、一度行ってみたいとは思っていました。
で、本題ですが、この4枚組CDには1曲だけ、ハラダ タカシさんがオンド・マルトノでハンス・ライヒエルとサム・ベネットと競演した録音が収録されています(DISC2-18、1997年録音、7:01)。
その演奏は、ワタクシには言葉で表現できません。(笑)
まぁ、インプロヴィゼーションです。
1995年にハラダさんとアルタード・ステイツが競演したライブを聴いたのですが、同じような感じでした。むしろそれよりはオンド・マルトノの音が鮮明になっていて、楽器としての、ハラダさんのテクニックとしての表現力がわかる録音です。
オンディストはクラシック出身が多く、意外と即興というのが苦手な人が多いのですが、ハラダさんは元ロック・キーボーディストであることからもこのような演奏は得意だと思われます。
っていうか、録音を聴いていても、ハラダさんの楽しそうな様子がわかります。(笑)
ハラダさん以外の録音もどれも非常に面白く、この手の趣味の人には1セットで何度もおいしいCDです。逆にインプロに慣れていない人には辛いかもしれませんが。
参考リンク:
内橋和久&innocent records
以下はCDの曲目(と言っても曲のタイトルではなく演奏者)です。(CDジャケット表記のまま)
Festival Beyond Innocence: A Brief History In 67 Chapters (Disc 1)
- 1996 9, 10, Oct. || 1997 10, 11, Oct.
- otomo yoshihide /iwasaki tetsuji /kojima takashi
- bidziliba (fuchigami junko, furutaro, era mari, funato hiroshi)
- umezu kazutoki /otani yasuhiro
- psychoacoustic (elliott sharp, zeena parkins)
- tanaka yumiko /samm benett /uchihashi kazuhisa
- suonomono (akamatsu masayuki, yamaji atsushi, kitahara keiichi, kitahara takayuki)
- ruins/otomo yoshihide yoshida tatsuya, sasaki hisashi /otmo yoshihide
- royal squeezit /yagi michiyo emi eleonola, katsui yuji /yagi michiyo
- omoide hatoba (yamamoto seiichi, tsuyama atsushi, atari, ogushi takashi)
- tsuyama atsushi /takara kumiko /era mari
- emi eleonola /samm bennett
- bob ostertag /otomo yoshihide
- chino shuichi /yamamoto seiichi
- martin tetreault /uchihashi kazuhisa
- kam-pas-nel-la (haco, zeena parkins, samm bennett, uchihashi kazuhisa)
- leonid soybelman /nasuno mitsuru /ichiraku yoshimitsu
Festival Beyond Innocence: A Brief History In 67 Chapters (Disc 2)
- 1997 10, 11, Oct. || 1998 21, 22, Nov.
- hans reichel solo
- machida ko /yamamoto seiichi /uchihashi kazuhisa
- katsui yuji, /kinoshita kazushige
- chiku toshiaki /haco /takara kumiko
- makigami kouichi /thomas backner
- hans reichel solo
- wono satoru /matsuzaki junichi
- 30th century (kawabata minoru, inada makoto, yuko nexus 6)
- pon (uematsu masahiro, hirose junji, takara kumiko, tzuboguchi masayasu, shimizu rei)
- hikutasu (chiku toshiaki, ezaki masafumi, sekijima takero, ogata takero, uchihashi kazuhisa)
- tanaka yumiko /kido natsuki
- kingjoe/diesel guitar sasaki hideaki, masuko tatsuki /diesel guitar
- happiness proof /sotoyama akira haco, tsuyama atsushi, christopher stephens, ichiraku yoshimatsu /sotomaya akira
- harpy (itoken, kyoko, onotetsu, suzuki)
- kawabata makoto solo
- makigami koichi /altered states makigami koichi /uchihashi kazuhisa, nasuno mitsuru, yoshigaki yasuhiro
- tzuboguchi masayasu /iwata ko
- hans reichel /harada takashi /samm bennett
Festival Beyond Innocence: A Brief History In 67 Chapters (Disc 3)
- 1998 21, 22, Nov. || 1999 20, 21, Nov.
- altered states /steve beresford uchihashi kazuhisia, nasuno mitsuru, yoshigaki yasuhiro /steve beresford
- helge hinteregger /yagi michiyo /era mari
- haino keiji /tsuyama atsushi /samm bennett
- kang tae hwan /enka kang tae hwan /uchihashi kazuhisa, yoshigaki yasuhiro
- steve beresford solo
- chino shuichi uchihashi kazuhisa
- phantasmagoria (uchihashi kazuhisa, iwata ko, ezaki masafumi, ando makiko, inada makoto, kojima takashi, ichiraku yoshimitsu)
- haino keiji /inada makoto
- pa-pa (inada makoto, katori koichiro, mazutani yasuhisa)
- imai kazuo solo
- ando makiko /yuko nexus 6 /unami taku
- guitar panic! haino keiji /kk null /imahori tsuneo /uchihashi kazuhisa
- steve beresford solo
- haco/coa haco /eddie, bill
- yanagawa yoshinori /katori koichiro
- ne zhdali (leonid soybelman, andrei kulagin, ilya komarov, oleg davidovitch, vadim veeremaa, vitaly redchits)
Festival Beyond Innocence: A Brief History In 67 Chapters (Disc 4)
- 1999 20, 21, Nov. || 2000 18, 19, Nov.
- kakitsubata (tagawa masayasu, tanimoto syunsuke, inoue hideki, nakayama hironari, nisikawa bunsyo)
- eugene chadbourne /samm bennett
- joelle leandre /mari era
- formant brothers (miwa masahiro & sakonda nobuyasu)
- skist/kang tae hwan ito haruna, samm bennett /kang tae hwan
- shelley hirsch /takahashi yuji /uchihashi kazuhisa
- eugene chadbourne /yamamoto seiichi /yagi michiyo
- chou (kimura fumihiko, kojima takashi, ezaki masafumi)
- hose (unami taku, hattori reiji, izumi tomoya, koike toshiro, ezaki masafumi)
- won jiksoo /yamamoto seiichi /kawabata minoru /ichiraku yoshimitsu
- hannoda taku solo
- han bennink /uchihashi kazuhisa /ezaki masafumi
- mutant/haco iwata ko, mizutani yasuhisa, inoue satoshi, uchihashi kazuhisa /haco
- joelle leandre /chino shuichi /unami taku
- fuchigami to funato/tanaka yumiko fuchigami junko, funato hiroshi /tanaka yumiko
- kang tae hwan /yamamoto seiichi /inada makoto
- purist (yamamoto seiichi, uchihashi kazuhisa)
投稿者 Utayume : 23:19 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot
2005年03月01日
東芝EMI:Cocoloni utao - ナカガワトシオ・ソングブック
Amazon:Cocoloni utao ナカガワトシオ ソングブック
3月9日発売の、中川俊郎さんのニューアルバムです。
多くのCMソングを手がける中川俊郎さんは、日本においては最も早くから原田節さんの演奏の素晴らしさに気づいたひとりで、80年代から積極的にCM音楽をはじめ自作曲にオンド・マルトノを取り入れています。
UNITED ARROWSのCMのために作られた「cocoloni utao!」は様々なバージョンがあり、原田節さんがオンド・マルトノで演奏した録音も存在します。
が、今回のCDではオンド・マルトノバージョンは収録されていないようです。
それでもオンド・マルトノを使用した名曲中のひとつである「茜のテーマ」(もちろんオンド・マルトノは原田節さん。上に書いた東芝EMIサイトで試聴できます。音悪いけど)が収録されていますので要チェックです。
実は「cocoloni utao!」の全バージョン(?)を収録しているCDが以前非売品として配布されており、ヤフオクでたまに出品されるのですが、まだ落札できませんTT。お持ちの方は譲ってください。
しかし、「茜のテーマ」と「Memory」は何度もCD化されますね~。
今回のCD、どうせなら、コニカミノルタCMを収録して欲しかったなー。
ちなみにオンド・マルトノバージョンの「cocoloni utao!」は以下のCDに収録されています。こちらにも「茜のテーマ」は収録されているので、オンド・マルトノ目的ならこちらがオススメ。
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投稿者 Utayume : 02:28 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot
2005年02月26日
だいぶ前に書きかけていて公開せずにそのままだったエントリーです。
オンド・マルトノのサントラネタが出たついでに公開しておきます。
こんな映画にもオンド・マルトノは使われています。
『マッドマックス』のサントラと言えば、1、2作目ではクイーンのブライアン・メイが音楽を担当したことで有名ですが、3作目の『サンダードーム』ではモーリス・ジャールが担当しています。
サントラCDに収録されている6曲の内、出演もしているティナ・ターナーのものが最初の3曲で残りの3曲がモーリス・ジャールとロイヤル・フィルによるものです。
3曲ともオンド・マルトノが使われており、メインテーマとなるメロディーがオンド・マルトノによって何度も奏でられます。
曲はいかにもジャールというような壮大な曲ですね。
1985年なので、オンディストはおそらくシンシア・ミラーです。
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映画としては好みではないです。^^;
投稿者 Utayume : 12:20 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot
Three Wishes [SOUNDTRACK] Cynthia Millar Amazon.com |
以前から探していたCDで、先日Amazon.comの中古でゲットしました。売値は1.79ドルで送料が5.49ドル^^;。アメリカなので送料が安くて助かりました。ヨーロッパだと送料だけで10ユーロ以上かかります。
さてこのCDは95年公開の『WISH ウィッシュ/夢がかなう時』(原題"Three Wishes")という映画のサントラでして、何故探していたかというと、お察しの通り、オンド・マルトノが使われているからです。オンド・マルトノが使われた映画のサントラは他にも多数あるわけですが、このサントラの音楽はオンディスト(オンド・マルトノ奏者)として著名なシンシア・ミラーが担当しているというところが重要なのです。
シンシア・ミラーは主にハリウッド映画界で活躍しているオンディスト兼作曲家で、海外映画のサントラ中にオンド・マルトノの音を聴いたら、ほとんどはシンシア・ミラーだと思ってもいいぐらい多数の録音があります。ここ十数年は去年亡くなったエルマー・バーンスタインと仕事をすることが多く、サントラ作曲についてはE・バーンスタインの下で研鑽を積んだと思われます。ちなみにオンド・マルトノはもちろんジャンヌ・ロリオ門下です。
肝心の内容ですが、エルマー・バーンスタイン作品に非常に近いです。と言っても、オーケストラアレンジとしてバーンスタインの名前も記載されています。よく言えば聴きやすい、悪く言えばサントラくさい曲の数々です。
意外に思ったのは、オンド・マルトノがそれほど前面に出ていない、ということです。もちろんオンド・マルトノがメロディーを引っぱったりすることは多いのですが、その比重は他の楽器と大して変わらず、ずーっとソロをとり続けるという場面はありません。あくまでオーケストラの中のひとつの楽器というような位置づけです。
このように自然にオーケストラの中にとけこめるというのは他の電子楽器では不可能であり、オンド・マルトノだからこそ可能なことなのだと実感しました。
なお、シンシア・ミラーについては、以前のエントリーにも書いていますのでお読みください。
投稿者 Utayume : 09:03 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot
2005年02月23日
e+(イープラス)でこんな公演情報を発見。
リクライニング・コンサート・シリーズ
第20回 オンド・マルトノの日 -電波楽器なのにアコースティック!
日時:7/7(木)19:30
会場:HAKUJU HALL 【所在地:東京都】
出演:ハラダタカシ(オンド・マルトノ)/尾尻雅弘(g)
曲目:イベール:間奏曲、原田節:「九月の旅」1.プレリュード/2.フーガ/3.エコー、ロジャーズ:『ザ・サウンド・オブ・ミュージック』より「私のお気に入り」、池辺晋一郎:熱伝導率、他
え?「オンド・マルトノの日」って?……しかも第20回???(笑)
(20回目なのは「リクライニング・コンサート・シリーズ」です。たぶん)
ハラダさんの弾く「My Favorite Things」を生で聴いたことはないのでかなり楽しみ。JR東海CMの再現ですね。イベールも生で聴いたことがないかも?
投稿者 Utayume : 11:46 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot
2005年02月22日
白状いたします。恥ずかしながら、プログレファンとオンド・マルトノ エヴァンジェリスト(笑)を自称していながら、このバンドについては知りませんでした。(プログレファン当時は、北米プログレは避けていたこともあり)
francofrehleyさんのProgressive Cafeのエントリーで、オンド・マルトノを使ったこのバンドのことを知り、速攻でAmazonで購入しました。
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『アメリカン・ロック集成』にも「カナダのジェントル・ジャイアント」として、「個人的にカナダのベスト・アルバムとして推すものである」との記載がありました。
昨日到着したので早速聴いてみると、なるほどジェントル・ジャイアント(笑)。しかし、女性ボーカル(どことなくアニー・ハスラムっぽくもある)の上にフランス語(ケベックのバンドなので)で歌われるので、ジェントル・ジャイアントほど無機質にならずに、複雑ではあるのですが比較的耳に馴染むサウンドです。
肝心のオンド・マルトノについては、3曲目の「ENTRE CHIEN ET LOUP」ではボーカルと絡むリボン奏法のポルタメント、4曲目の「APOSTROPHE」ではイントロから鍵盤奏法とリボン奏法を使い分けて印象的なフレーズを作り上げています。また、6曲目の「L'AGE DORT」では随所に様々な技法で多彩な音色を聴くことができます。
しかし何と言っても印象深いのが最後の「TANDEM」。終わり近くで転調し、霧の中から現れるようにオンド・マルトノの美しいソロを聴くことができます(時間は短いですが)。
オンディスト(オンド・マルトノ奏者)はMarie Bernard Pagéとの記載があり、女性の名前のようで、ジャケ写には女性は1人しか写っていないのでボーカルの女性が弾いていると思われます。
しかしこの方、オンディストとしてはかなりのモノホンです。キーボーディストがネタ的にオンド・マルトノを使ったというような音ではありません。最近ではレディオヘッドのジョニー・グリーンウッドがオンド・マルトノを使っていますが、彼のオンド・マルトノは楽器はオンド・マルトノを使っているものの、音は全くオンド・マルトノではない(それもひとつの表現ですが)のに対し、この方は非常にオンド・マルトノの特性を理解し演奏されています。おそらく音楽大学等で正式にオンド・マルトノの教育を受けている(70年代とするとフランスの音大か?)と思われます。
この『ET CETERA』はプログレという狭い世界とは言え、ロックの中で使われたオンド・マルトノとしては、理想に近い形かもしれません。
とか言っても、おそらく世界中のオンディストの中で一番のプログレオタクはハラダさんです(笑)。なんたって、暗譜で「タルカス」弾いちゃうぐらい(ロック時代ではなく今でも)ですから。
ハラダさんも10年近く前はジョン・ゾーン・コブラとかアルタード・ステイツと競演したりしたのですが、最近ではロック系とライブをやることがなくてちょっと寂しいです。
本エントリーはProgressive Cafeと国民保険カンタベリー出張所へトラックバックいたします。
投稿者 Utayume : 01:39 | コメント (6) | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot /02 Music
2005年02月03日
現代音楽界注目のTimpaniのクセナキス管弦楽曲集。第3集に収録された驚異の「シナファイ」に続き、去年末第4集が発売されていました。
今回も「シナファイ」と同じく大井浩明さんピアノによるピアノ協奏曲「エリフソン」(もちろん世界初録音)を収録しており、またもや超人的な演奏を聴かせてくれます。
HMVサイトにはこのCDの詳しい解説が記載されています。
HMV:管弦楽曲 ニュース
ワタクシにはクセナキスについて語る言葉も知識も持ち合わせていませんが、これらの楽曲が録音されたということだけでも大変意味のあることだと思います。
Xenakis: Complete Orchestral Works, Vol. 4 Iannis Xenakis Arturo Tamayo Luxembourg Philharmonic Orchestra Hiroaki Ooi Timpani 2005-01-25 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
大井浩明さんはピアノはもちろんですが、オンド・マルトノも演奏されます(Thomas Blochに師事)。去年まではスイス在住でしたが、現在はフランスにお住まいのようです。
メシアンの『トゥランガリラ交響曲』や『神の現存の三つの小典礼』でピアノのソリストとして演奏されることもありますが、オンディストとしての大井さんが同曲を演奏するのを聴いてみたいものです。
大井浩明さんについては以下のページを参照
http://perso.wanadoo.fr/kinoken2/intv/intv_contents/intv_ooi.html
http://www.alquimista-mr.com/Mail%20Magazine/ooi_mm.htm
#本日のiPod shufffleはこのクセナキスのピアノ協奏曲2曲を持参しました。管弦楽曲はまだいいとしても、さすがに『ペルセポリス』を入れてこようという気にはなりません。(笑)
投稿者 Utayume : 12:15 | トラックバック (0) | 01 Ondes Martenot /Classic
2005年01月30日
<日時>2005年2月4日(金) 18:30 開場 19:00 開演
<場所>ティアラこうとう(小ホール)
<入場料>3500円(全席自由)
<出演者>篠崎由美子(ソプラノ)戸張勢津子(ピアノ) 久保智美(オンドマルトノ)
<主催>江東区音楽家協会 <協力>(財)江東区地域振興会 <後援>江東区教育委員会
久保智美さんはハラダ タカシさんに学んだ後、2001年からフランスへ留学し、去年帰国しました。(留学中のリポートはオンド・マルトノ友の会の会報に掲載しています)
帰国に際し、ぎりぎりOndéaを入手することができて、日本に持ち帰ったとのことですので、今回のコンサートでその音を聴くことができるかもしれません。
また、このコンサートはフランス現代音楽作品を集めたもので、なかなか聴くことができない曲を多く演奏されるようで、わたしも聴いたことのない曲もあって、楽しみにしています。バイエの「トリプティック」を日本で聴けるとは思っていませんでした。
色々な面で注目のコンサートだと思われます。
オンド・マルトノ友の会 Blogへトラックバック!
(初稿公開2005/1/22)
投稿者 Utayume : 21:30 | コメント (2) | トラックバック (1) | 01 Ondes Martenot
2005年01月23日
Bohuslav Martinu: FANTAISIE pour theremin (ou ondes Martenot), hautbois, piano et quatuor à cordes
この曲はもともとはテルミンのために書かれた曲ですが、技術的な問題や、奏者不足からか、テルミンで演奏されることはほどんどないようです。(テルミンによる録音はリディア・カヴィナのCDに収録されています)
オンド・マルトノによる録音は、少なくともCDになっているものとしては、わたしの知る限りでは、三種類あります。
●Thomas Blochがオンド・マルトノのNAXOS盤(2002年6月録音)
●Jacques Tchamkertenがオンド・マルトノのTimpani盤(2000年9月録音)
●Jacques Tchamkertenがオンド・マルトノのANTES盤(1993年3月録音)
NAXOS盤とTimpani盤は比較的最近に発売されたものなので今でも簡単に入手できますが、ANTES盤だけは売っているのを見たことがありませんでした。
ところが先日Amazon.deを何気なく見ていたら、そのCDを発見!
即注文して、2週間程度経った昨日届きました。
で、この3種類を聴いた結果、どれがオススメかと。
Timpani盤です。
Timpani盤は弦楽四重奏とオーボエが非常にクリアーで美しいです。それに絡むオンド・マルトノがさらに幽玄で、「幻想曲」というのに相応しい録音だと思います。
次にANTIS盤。これはTimpani盤に近い録音です。
で、次がNAXOS盤かな。NAXOS盤はオンド・マルトノの音色はわたし好みなのですが、弦楽の表情が乏しいような気がします。
まぁ、個人的な趣味の問題ですが、参考までに。
無謀にもCLASSICA - What's New!へもトラックバック。
投稿者 Utayume : 01:01 | コメント (2) | トラックバック (1) | 01 Ondes Martenot